気持ちの問題を克服し　京王杯ＳＣで人気でも外せない馬とは【栗東トレセンレポート】

他馬とは一線を画す重賞４勝の実績　メイケイエールを素直に信頼

　土曜東京１１Ｒ京王杯ＳＣはメイケイエール（栗東・武英厩舎）が中心。極端に行きたがる気性が原因で一時は低迷したが、陣営の努力の結果、その制御に成功し、シルクロードＳで久々の重賞Ｖ。前走の高松宮記念も圧倒的に内が有利な馬場状態の中、外枠から外々を回って追い上げて僅差の入線と、内容的には勝ちに等しいレースをしていただけに、もう本物と見ていいだろう。１４００ｍに距離が延びて、前２走と同じように抑えが利くかがカギにはなるが、今のこの馬なら克服はできると判断。メンバー最上位の実績を素直に信頼したい。

最終追いでも池添騎手を背に軽快な動きを見せたメイケイエール

一気の３連勝でオープンへ　スレイマンに注目

　土曜中京１０Ｒ三河Ｓは昇級初戦でもスレイマン（栗東・池添学厩舎）から。芝でいかにも切れ負けというレースが２戦続いたが、ダートに矛先を移したところ詰めの甘さが見事に解消。高いダート適性を示してトントン拍子に出世した。キャリアの浅さや馬体から、成長の余地も十分に残している素材で、勢いはまだまだ止まらないと見る。中京は２戦２勝と相性抜群の舞台であり、１８００ｍへの距離短縮も師によると「流れが速くなる分、むしろ競馬はしやすくなる」とのことで心配は無用か。またダートで唯一の敗戦を喫したペプチドナイルも現級で２戦して３・２着の実力馬で、対戦比較の面からも現級通用の下地は十分にあると言える。３連勝を期待したい。（栗東想定班・桜井真人）