ラストチャンスに賭ける熱き戦いで 注目したい馬とは【栗東トレセンレポート】

想定班レポート

上がり目に乏しい馬たちの中で エイシングリュックに期待

 今週で夏競馬が終了。それに伴って3歳未勝利戦が組まれるのも今週が最後となり、未勝利馬たちの、まさに後がない戦いが各地で繰り広げられる。

 土曜小倉3Rのエイシングリュック(栗東・今野厩舎)もラストチャンスに賭ける一頭。1200mに距離を短縮した前走で、それまでの詰めの甘さが解消し、最後までしっかりと脚を使って好走。この条件への適性の高さを示した。更に強調したいのが臨戦過程。キャリアが浅く、また休み明け2走目でもあり、体調面の上積みは十分。使い込まれて上がり目に乏しい馬が多いここでは、かなりのアドバンテージになるはずだ。混戦に断を下すと見た。

 

地力強化は明らか 昇級の壁はないマメコ

 もう一頭の推奨馬は、同じく芝1200mの適性が高い土曜小倉8Rのマメコ(栗東・武英厩舎)。この条件に転じてからレースぶりがグンと安定し、こちらは前走で未勝利戦を卒業。着差こそ僅かだったものの正攻法で臨んで押し切る強い内容で、勝ち時計も同じ週の1勝クラス戦のそれを上回っていた。ここに来ての地力強化は明らかであり、また中間の短期放牧でフレッシュな状態も取り戻している。昇級初戦のここでも。(栗東想定班・桜井真人)

マメコ

着差以上に強い内容での勝利だったマメコの前走