ダート帰りのパッションダンスが、得意の舞台で快勝

佐藤直文 レース回顧
新潟大賞典

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

ベストの舞台で躍り出た 健在パッションダンス

 直線は650mを超え、日本一の長さを誇る外回りが舞台だが、かと言って純粋な決め手比べとはならないことも多いコースだ。今回も、前半1000m通過が59秒5という緩めのペースで、悠然と後方で構えていた組には厳しい流れ。立ち回りの巧さや、コース適性の高さが問われる一戦であった。

 パッションダンスは、実に3年目のこのレースと昨年の新潟記念を制している馬。8歳という年齢に加え、近2走でダートを使っての休み明けでは手を出しづらかったが、走られても仕方のないコース巧者であった。長期の休養があってまだ20戦ほどしかレースを使っておらず、年齢的な衰えもないだけに、今後もこの舞台ではマークが必要だろう。

 2着フルーキーは、中団の内で脚を溜め、メンバー最速の上がりで差を詰めたが、今日のところは勝ち馬の競馬。マイルから中距離路線に転じてからも、安定した走りを続けており、57.5キロを背負っていたことを考えても、上々の内容だったと言える。

 3着シャイニープリンスは、この距離がまだ3戦目で、前走がフロックではなかったことを証明した形だ。年齢的なものもあってか、今なら1800~2000mが合うと思える馬であり、GIIIレベルならいつでもチャンスはある。

 4着ダコールにとっては、もう少しペースが流れて欲しかったところだろうが、それでもトップハンデ58キロを背負って脚は見せており、これまた8歳でも衰えはないと言える。

 5着マイネルミラノは、マイペースの逃げだった割には粘り一息の感も受けたが、本来はもう少し後続に脚を使わせる逃げの方が理想かもしれない。

 ショウナンバッハは、直線で一瞬伸びかけて止まったあたり、まだ本調子にない印象。ヒストリカルは、届く位置取りではなく、最後は脚も続かなかった。サトノラーゼンは、調教過程を考えても明らかに急仕上げだったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 有馬戦績
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。