サトノダイヤモンドに死角は? ルメールは自信「日本で一番強い馬」

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最強サトノダイヤモンドに 昨年の覇者がどこまで迫るか

デスク「ここはできることならサトノダイヤモンドを蹴飛ばしたくて、何かマイナスデータがないか探してみたんだけど、1番人気馬は目下4連勝中だし、菊花賞と有馬記念を勝って臨んだ馬は、4年前にゴールドシップが勝って、5年前のオルフェーヴルが史上に残る大逸走をしての2着。ということは、あのオルフェーブルのようなことにでもならない限り、サトノダイヤモンドで頭は堅いということか」

田崎サトノダイヤモンドには、オルフェーヴルのような気性的危うさもありませんし、とにかく何も注文の付かない馬ですからね。このメンバーと頭数なら、まず取りこぼす可能性はゼロに近いと思いますよ」

中邑「有馬記念では、前々でキタサンブラックをマークする今までにないレース運びで、しかも最後は力で捻じ伏せたわけですから、展開などに左右されることもないでしょうね。とにかく折り合い面で不安のない馬ですし、始動戦として上々の仕上りからも、負けるシーンは浮かびませんよ」

「一番強い馬が、これだけ順調に仕上がれば負けるはずがない、という見本のような競馬になると思いますよ」

那谷「帰厩当初は20キロ増の牧場モードだったけど、2週前からビッシリ追われて、特に先週は圧巻の動きだったからな。春の天皇賞や秋の凱旋門賞まで見据えているから万全の仕上げではないけど、8分はある。少なくともツメの治療で7分くらいだった神戸新聞杯よりは上の状態だから、あんなヒヤヒヤの競馬にもならないはずだよ。ルメール騎手も“全体的にパワーアップしているけど、特に首差しや肩にそれを感じます。日本で一番強い馬なのでしっかり結果を出したいですが、自信あります”と。順当勝ちだろうな」

サトノダイヤモンド

仕上りも順調そのもののサトノダイヤモンド(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、例によってそうは思わない臍曲がりも当然いるわけで…」

加茂シュヴァルグランは、昨年の覇者のみならず、3歳夏以降で崩れたのは道悪に泣いた昨年の宝塚記念だけと、とにかく堅実ですわ。折り合いがセールスポイントやから、距離は延びれば延びるほどいいタイプ。有馬ではサトノに完敗したけど、この距離なら逆転まであっていいと思うてます」

瀬古「その有馬記念ではサトノと2キロの斤量差もありましたからね。同じ斤量となるここで、操縦性の良さと長距離適性を生かして、僕も逆転の目があると見ていますよ」

広田「陣営も有馬記念は“思っていたより重目が残ってしまった”とのことで、着差ほどの力の差はないと見ていいはずです。一息入れましたが“これまでの久々の中では一番のデキ”で、稽古駆けしない馬が1週前に好時計を出せたのもレベルアップしている証拠でしょうね」

持木「僕は、そのシュヴァルグランを昨年の日経新春杯で豪快に差し切ったレーヴミストラルを狙います。以降は不発が続いていますが、状態が伴っていなかったことは確かですし、長期休養明けを一叩きされた今回は中間の動きも好調時に近いと思えるので、あの脚が蘇る可能性も十分ありますよ」

広田「前走なども、馬群から大きく離されて流れに乗れず、いかにも久々といったレースぶりでしたからね。一度使ったことで確実に体が絞れて素軽さも増している今回は、強敵相手でもあんな無様な競馬にはならないはずですよ」

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