大外から強豪たちを一呑み 本番でも楽しみなシャケトラ

佐藤直文 レース回顧
日経賞

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

長くいい脚を使って差し切り シャケトラ

 レース序盤は2頭が後続を離す展開となったが、ペース自体は落ち着いた流れ。離れた3番手をスムーズに追走していた単勝1.7倍のゴールドアクターにとっては、理想的な展開となったはずだが…。

 シャケトラは、スタートが一息で後方からの競馬となったが、3角手前から仕掛けて外を回って進出。直線入り口では前を射程圏内に捉えると、そのまま長くいい脚を使って差し切った形だ。前走の日経新春杯は、53キロの軽ハンデも味方した印象を受けたが、別定55キロでこの勝ちっぷりは本物と言わざるをえない。早目に動いて最後までしっかりと脚を使えたという点でも、距離が延びて更にいいはずであり、これは天皇賞でもひょっとすると、ひょっとするかもしれない。

シャケトラ

外から進出して前を捉えきったシャケトラが初重賞V(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ミライヘノツバサは、無理に競り合わずに2番手で運び、直線でゴールドアクターを振り切った地力強化をアピールする走り。実績は示す通り、中山コースがピッタリの馬だが、今後は他のコースでこの走りができるかが鍵となるだろう。

 3着アドマイヤデウスは、有馬記念以来の久々で転厩初戦というこもあって、陣営も手探りの調整だったと思えるが、元々休み明けは走る馬だ。これまた、一昨年の勝ち馬としてコース適性を存分に示したと言える。

 4着レインボーラインは、ジリジリとは伸びていたが、この馬にとってそもそも中山コースは合わない印象。距離が延びて、軽い馬場なら、本番での変り身も期待できる。

 5着ゴールドアクターは、前述したように、位置取りも流れも理想的で、これで伸びなかったのは体調面に問題があったとしか考えられない。仮に、そういう問題ではなかったとすれば、本番にも赤信号が点る結果と言えるだろう。

 ディーマジェスティも、久々の分はあっただろうが、得意の中山でこの走りは、期待外れと言わざるをえない。ジュンヴァルカンは、後方から追い上げた脚に見どころはあったが、このメンバーで出遅れたなら勝負にならなかったのも仕方ない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 有馬戦績
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。