ズブくてズブくて脚溜まる まだまだ強くなるサトノガーネット

佐藤直文 レース回顧
中日新聞杯

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

その豪脚に牡馬も沈黙 サトノガーネット

 前半1000m通過60秒8という、平均よりも遅い流れだったが、残り800mからは全て11秒台のラップだったことを考えれば、一瞬の脚よりも長くいい脚を要求された一戦だったか。

 サトノガーネットは、序盤は鞍上が促しても進んで行かない形での後方待機となったが、脚自体は十分に溜めることができていた。4コーナー手前から仕掛けられて大外を回る形となったが、直線、特にゴール前の伸びは見事の一言。53キロの斤量も良かったが、距離はおそらく2000mがピッタリなのだろう。まだまだ強くなる可能性も秘めた馬だ。

 2着ラストドラフトは、道中は中団のインをロスなく運び、直線で外へ持ち出されるとラスト1ハロンから一旦は完全に抜け出したもの。外からの強襲には抵抗できなかったのも仕方なく、京成杯を勝った当時のデキに戻ったと言える。また、今日のように脚を溜めて運ぶ競馬の方がいい馬だろう。

 3着アイスストームは、最後は勝ち馬に伸び負けしたとはいえ、やはり今日のように脚を溜める競馬が合っている。左回りで少し時計のかかる馬場というのも条件的にベストだったか。

 4着ショウナンバッハは、直線に賭ける競馬で年齢を感じさせない伸びを見せたもの。昨年も2着だったように、このコースでは確実に自分の脚を使える馬だ。

 5着サトノソルタスは、中団から直線を向いた時点では手応えは十分にあったが、そこからゴチャついて追い出しが遅れてしまった形。ただ、進路を見つけてからもジリジリとしか伸びなかったあたり、まだそこまでの力を付け切っていないか。

 アイスバブルは、好位から自分の形で運べていたように見えたが、直線で反応しなかったもの。状態に問題があったのかもしれないが、2000mも少し短いか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

ジャパンカップ・京阪杯・京都2歳S 予想提供中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 有馬戦績
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。