★８点は牡馬トップタイも「ダービーより菊花賞で」ヴァーダイト

兄にクリソベリルらＧI馬多数　素質◎のヴァーダイト

12/15(日) 阪神5R 2歳新馬 芝2000m
ヴァーダイト　牡　馬体重：486kg
★★★★★★★★　8点
騎手：川田　厩舎：(栗) 音無
生産：ノーザンファーム
馬主：キャロットファーム
父ディープインパクト
母クリソプレーズ（エルコンドルパサー）

スタートは五分。二の脚で先手を取る勢いも、外から来た３着馬に前を譲って２番手から。道中はスローだったが、残り４Ｆから11秒台にペースアップする流れの中、４角手前で先頭に立つと、そのまま独走。後続に４馬身差をつける圧勝で初戦を飾った。まだギアを隠していそうな勝ちっぷりで将来性はかなりのもの。

２番人気のヴァーダイトが４馬身差で新馬戦Ｖ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

デビュー前に放牧に出て再仕上げとなったようだが、全体的にはまだ緩さが残っているような印象を受けた。それでも柔軟性のある伸びやかな歩様は好感が持て、気性面も穏やかに映る。すらりと長い四肢、馬体の前後の幅も十分で、綺麗なフットワークからも長距離適性を感じさせる。完成は古馬になってからだが、将来が楽しみだ。

血統診断

中央３勝の母クリソプレーズの繁殖成績は凄まじく、半兄クリソライトはジャパンダートダービー、全姉マリアライトはエリザベス女王杯と宝塚記念を制覇。１歳上の半兄クリソベリルは無傷の６連勝、チャンピオンズＣで古馬を撃破してみせた。全姉マリアライトと同様、古馬になってから中長距離の大舞台で期待してみたい。

馬券の狙い目→まだ成長途上で即戦力としては疑問だが、強いて挙げるなら菊花賞（京都3000ｍ）向きか。古馬になってから大暴れする可能性は十分。