箱に残った“希望”をこの舞台で ショウナンパンドラが女帝の歴史を継ぐ

佐藤直文 レース回顧
ジャパンカップ京阪杯京都2歳S

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今週も武豊 ドレッドノータス 【ラジオNIKKEI杯京都2歳S】

 前半1000m通過が61秒7のスローな流れ。逃げた馬と2番手の馬が入れ替わっただけの前残り決着も当然と言えるが、それでも2分1秒3の決着タイムは悪くない。順調に育てば、ここからクラシックへ、という馬が出てきても不思議はない。

 その可能性が最も高いのが、もちろん勝ったドレッドノータスだ。勝負弱い馬が多いハービンジャー産駒でありながら、最後に競り勝った点は評価できるし、前述したように時計も優秀。これで武豊騎手は3週連続で2歳重賞を制したことになるが、“ジャニーズ事務所みたい”というコメントもあったように、クラシックではどれを選ぶかうれしい悩みを抱えそうだ。

ドレッドノータス

2番手から逃げ馬を競り落として優勝したドレッドノータス(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着リスペクトアースは、絶妙のペースで運べたことが大きかったが、時計は大幅に短縮したものであり、素質の高さは示したと言える。控える形でどうか、などの課題はあるが、先々が楽しみな一頭だ。

 3着アドマイヤエイカンは、自分で動いていかざるを得ない流れで、あれだけ早目に動いては、最後にキレ負けしてしまったのも仕方ない。悲観すべき負け方ではなく、ハーツクライ産駒なら今後の成長も期待できるはずだ。

 ロライマは、スタートをボコッと出る形の出遅れで、気性的な難しさが感じられた。4角シンガリから上がりは最速だったように、これまた悲観すべき内容ではないが、体型からは距離が短い方がいいのでは、との印象も受けた。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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