ダートにも女帝誕生 サンビスタ&ミルコが歴史を塗り替える

佐藤直文 レース回顧
チャンピオンズカップ金鯱賞ステイヤーズS

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ますます盛んなミトラ ベテラン健在をアピール 【金鯱賞】

 この時期に移行してからは、ここで好走して有馬でも、というケースが目立つ一戦。加えて、来年以降の飛躍を期すフレッシュな3歳勢の参戦もあったが、制したのは7歳馬ミトラ。まだまだ若いモンには負けん、という元気一杯の走りだった。

 昨年秋の福島記念で重賞初制覇を成し遂げたあとも、重賞で常に掲示板を確保していたミトラだが、先行して粘り込むパターンのレースぶりから、ローカル向きのイメージもあった馬だ。しかし、今回は好位の外目でジックリと乗られ、直線でしっかりと伸びて抜け出すという、今までにないレースぶり。使い込めない体質もあって、レースキャリアは7歳でもさほど多くはないだけに、8歳となる来年もまだまだ飛躍できるかもしれない。

ミトラ

正攻法の競馬で金鯱賞を制したミトラ(撮影:日刊ゲンダイ)

 ディサイファは、意識的に前で運んだが、そうなると持ち前の末脚の威力も落ちる。直線でも反応が一息で、内目で包まれてしまったもので、最後に地力で何とか2着に。もどかしさの残る馬である。

 3着サトノノブレスは、昨年2着に続いてコース適性を示した形だが、もうワンパンチ足りない印象も受けた。今後への期待というより、このくらいが精一杯なのかもしれない。

 期待外れだったのは、掲示板にも載らなかった3歳勢だが、ベルーフは、伸びそうで伸びず、ジリジリとした脚。いかにもハービンジャー産駒らしい、と言えばそれまでだが、開幕週の馬場はつらいタイプでもあったか。レーヴミストラルも、伸び切れなかった形だが、こちらは2000mが距離不足と言える。最低でも2400mは必要な馬だろう。

忘れずに買おう 次走の注目馬

 馬場TMセレクトの次走注目馬だが、まず一頭目は、中山日曜3R、7着マリノジュエリー。初芝で戸惑いながらの追走だったが、ラストの伸びは目立っていた。休養の効果で馬体は良くなっており、慣れの見込める次走は注意したい。

 二頭目は、中山日曜9R、6着ロックキャンディ。好位で運んだが、途中から厳しい流れとなって一旦脱落しながら盛り返したもの。着順ほど悪い内容ではなく、次走は牝馬同士なら勝ち負けになっていい。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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