“最後の一完歩”で決着したNHKマイルC ◎バスラットレオンは「再戦に期待」

佐藤直文 レース回顧
NHKマイルカップ

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3歳マイル王は将来性も十分 シュネルマイスター

 決着タイムの1分31秒6は、2010年にダノンシャンティがマークしたレースレコードにコンマ2秒差という史上2番目の速さであったが、直前に組まれた同距離の古馬3勝クラスが1分32秒0で、例年はそれより速い決着となることを思えば、妥当な数字かもしれない。ただ、そんな高速決着に対応した上位馬のレベルも高かったことは確かであり、勝ち馬も今後のマイル路線を牽引する存在となるだろう。

 そのシュネルマイスターは、パドックでは体の柔らかさが目立ち抜群の好仕上りだった。スタートは互角に出たがテンから折り合いに専念する形で中団の外目をスムーズに追走。直線を向いてからは、2着馬の直後で少しエンジン点火に手間取ったシーンもあったが、その2着馬が抜け出してからはいい目標となって力強い伸びを見せ、最後の一完歩で勝利を掴み取った。展開も向いたとはいえ、まだまだ大きな成長も見込める将来性十分の器であり、古馬との対決となる秋が早くも楽しみとなった。

シュネルマイスター

ソングライン(奥)を最後の最後に捉えたシュネルマイスター(手前)

 2着ソングラインは、少し持って行かれ気味ではあったが、先団を見る形の理想的なポジション。最後に抜け出してから苦しくなって内にモタれてしまったが、ハイラップの中で勝ちに動いての内容は負けて強しと言えるもの。桜花賞でも道中での不利がなければあるいは、と思えるほどの走りだった。

 3着グレナディアガーズは、テンから行きたがって鞍上が抑えるのに苦労するほど。3コーナー手前から外を回って動く形で、直線を向いて早目に先頭に立ったが、今日のペースで押し切るのは至難の業だったろう。むしろ、それで3着であれば、能力の高さは示したと言える。

 4着リッケンバッカーは、道中は後方のインを追走する形だったが、直線で馬群を捌きながらの鋭い伸び。流れが向いたことは確かだが、脚を溜める形で能力を全開させた鞍上の引き出しを評価すべきだろう。

 ホウオウアマゾンは、今日のペースでの2番手追走では厳しかったと言えるが、前走のような時計のかかる馬場が理想のタイプか。◎を打ったバスラットレオンは、残念な結果となってしまったが、いずれ訪れるであろう勝ち馬との再戦での巻き返しに期待したい。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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