グランアレグリアは「進んで行かず」 安田記念“波乱”を生んだ要因は?

佐藤直文 レース回顧
安田記念

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見放されていた運も味方に付け ダノンキングリーが女傑を撃破

 GI馬6頭が顔を揃えた豪華メンバーではあったが、GIとしては珍しく、特に上位人気を集めた馬たちに万全のデキと言える馬がいなかったように思う。その結果として、7ヶ月ぶりのGI未勝利馬が勝ったわけだが、実力はありながらこれまでのGIでは見放されていた勝負運を引き寄せる形での勝利だった。

 そのダノンキングリーとて、レース後の川田騎手のインタビューにもあったように、けっして万全の状態ではなく、7ヶ月ぶりとしてはマズマズの仕上げ、といった程度だったが、中団の外で巧く流れに乗せて持てる力をフルに出し切ったもの。けっしてマイルがベストではなく、東京なら1800mが最適条件とも思える馬だが、少し時計を要す馬場や展開なども大きく味方したと言えよう。

ダノンキングリー

グランアレグリア(青帽)をアタマ差押さえたダノンキングリー(橙帽)

 2着グランアレグリアは、スタート直後にポジションを取りに行ったところで内と外から挟まれる形となり、位置取りが悪くなってしまったもの。その後もリズムを欠いておっつけながらの追走でも進んで行かなかったあたりは、やはり中2週の影響だったか。ただ、ローテーションに関しては折込済みの調整であり、それでも直線で馬群を割って伸びた脚を見ると、序盤での不利がなくもう一列前で運べていたら、勝っていたと思える内容だった。

 3着シュネルマイスターは、中団前目の絶好のポジションで流れに乗り、直線での叩き合いに加わったもの。斤量差も生かしたとはいえ、現状で古馬相手にこれだけの接戦を演じたのであれば、今後は楽しみしかない。

 4着インディチャンプは、前を見る形のポジションから自分の競馬はできたように思うが、最後に伸び負けたあたりは、まだ本来のデキになかったか。

 5着トーラスジェミニは、行きたい馬を行かせての2番手から、直線でも渋太く粘っての掲示板確保。ただ、このメンバーでこれだけやれたのならGIIIでは、とは言えないタイプでもある。

 サリオスは、直線で不利を受けたとはいえ、反応していれば抜けられていたはず。明らかに良かった頃の状態に戻っておらず、秋には体調を整えての出走が待たれる。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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