10着アルジャンナは溜められず 「意外なペース」生んだ騎手心理とは?
8ヶ月ぶりも何のその ザダルがヴィクトリーロードを一気に突き抜ける
開催が進んで馬場が荒れてきたとはいえ、まだソコソコに速い時計の出る東京の芝。ただ、最後の直線では荒れた内を回って伸びる馬は少なく、馬場の中ほどから外がヴィクトリーロードだ。かと言って終始外を回る競馬では厳しく、理想的なのは、道中はインで距離ロスを抑えて直線でスムーズに外へ持ち出すパターン。実際にその形での好走例も多いのだが、エプソムCのようにフルゲートかつ実力拮抗のメンバーでそういった競馬をするなら前々で運ぶしかない。そのあたりの騎手心理も働いて、意外と淀みのない流れになったと思える。
ザダルは、中団馬群の中で道中は距離ロスも抑えながらの追走。直線を向いて、馬群がバラけたところで前が一瞬ポッカリ開いたチャンスを逃さずに、一気に突き抜けた形だ。操縦性の高さはもちろんのこと、東京1800m自体も合っていたと言えるが、8ヶ月ぶりでプラス12キロの馬体は、良くて85点程度のデキだったものであり、能力自体の高さを十二分に示す勝利だった。
2着サトノフラッグは、道中は後方でジックリ構え、直線を向いたところでは勝ち馬の直後のポジションだったが、前が開いた勝ち馬とは対照的に、こちらは進路を探しながら脚を伸ばしたもの。ゴール前で少し狭くなる不利はあったものの、鞍上が巧く力を引き出したと言える。
3着ファルコニアは、出負けしたが道中はインを立ち回ってロスを挽回し、直線を向いたところでは前を射程圏に入れていた。ただ追われての反応が一息だったのは、外へ持ち出せなかった分もあったが、やはり道中で脚を使った分か。もっと脚をタメる形で運んだ方がいいとも思えるが、このあたりの課題をクリアすればまだまだ上を目指せる器だろう。
4着ヴェロックスも、枠なりに内を回って直線でも内、というパターンだったが、1800mは距離不足とも思える馬だけに、復調は十分に示す走り。次走は注目したい。
アルジャンナは、前々で運んで直線で馬場の中ほどに持ち出す理想的な競馬ができたが、いざ追い出されると全く伸びなかったもの。マイルからの距離延長もあったが、やはりジックリと脚を溜めて運んでこその馬だろう。
宮崎(競友)
チャンピオンズC(GI)
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山崎TM
チャンピオンズC(GI)
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松田(競友)
ステイヤーズS(GII)
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石川(競友)
11/30(土)中山12R
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小島TM
11/30(土)中山2R
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