史上初「10.8-10.7」はGI当確のキレ味!? ナミュールに★8つ

優馬2歳馬チェック

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

牝馬クラシック路線に楽しみな大器が ナミュール

9/11(土) 中京4R 牝2歳新馬 芝1600m
ナミュール 牝 馬体重:438kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:川田将雅  厩舎:(栗東)高野友和
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父:ハービンジャー
母:サンブルエミューズ(ダイワメジャー)

 スタートすると、二の脚の速さを生かし2番手に取りつく。半マイル52秒7の超スローな流れでも、逃げ馬をマークしピタリと折り合いがつく。直線に入り、残り400mから追い出されると10.8-10.7の驚異的な上がりを使い、2馬身差の完勝。前半が稀にみる緩いペースだったため、走破時計こそ遅いが、終いの瞬発力は“数字通り破格”。ゴール前は流す余裕もあった中で、ラスト3Fは33秒3をマーク。前述したが特筆すべきは、ラスト2F(10.8-10.7)。中京で行われた芝の新馬戦でラスト2F、1Fを共に10秒台でまとめた馬は、本馬が“史上初めて”。過去には同舞台でアドマイヤマーズが新馬戦を勝った時のラスト2Fが(10.7-11.0)。距離は異なるが、ワグネリアンが新馬戦を勝った時が(10.9-11.0)。前例2頭とは開催時期や前半のペースが異なるものの、本馬がマークしたラスト2Fは驚異的ともいえる。2頭のGI馬との比較からしても重賞級、もしかするとGI級の器かもしれない…そんな期待も抱かせるデビュー戦だった。※加えて、上がり最速で追い込んだ2着馬スコールユニバンスも、次走注目すべき馬であることは間違いないだろう。

ナミュール

抜群の瞬発力で突き抜けたナミュール!先々も楽しみな好素材だ。

・馬体診断
 パドックでは落ち着いており、気配の良さが目立った。438キロと小柄な牝馬だが、身のこなしが柔らかく体を大きく使ったフットワークで、その馬体重を感じさせない力強さのある動きを兼備。まだ非力な面もあるとのことだが、さらに成長してパワーアップしてくればもっと良くなりそう。負けん気の強い気性で、戦前は折り合いを心配していたが、超スローな流れでもピタリと折り合っていたのには好感。

・血統診断
 早い時期は緩い馬が多く、成長曲線の比較的スローなハービンジャー産駒だが、早い時期から活躍の目立つダイワメジャーの肌なら十分に2歳戦でも走れそうな血統構成。母サンブルエミューズは2歳オープンの芙蓉S勝ちがあり、2歳GI阪神JFでは2番人気に推され、フェアリーS3着した実績馬。母はその後、短距離にシフトしたが、本馬は父の影響もあり距離はもちそうな印象。マイル~2000mなら難なくこなせそうだ。

【将来性まとめ】→ 開幕週の馬場で極端にスローな流れではあったが、過去のGI馬に勝るとも劣らない瞬発力をみせたデビュー戦。前半ペースが上がってきた時の対応が、今後のキーポイントとなりそうだが、牝馬クラシックを見据える上で“ナミュール”の名前を憶えておいて損はないはずだ!

 

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

日本ダービー特集

2024年日本ダービー特集

日本ダービーの出走予定馬、予想、単勝オッズ、結果、動画、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、ゴール前写真、歴史などを紹介する特集ページ。『優馬本紙馬柱で振り返る日本ダービー』などオリジナルコンテンツも充実しています。

  • 出走予定馬
  • 予想オッズ
  • 騎手
  • 優先出走権
  • 賞金順
  • 次走予定
  • 動画・写真
  • 優馬本紙の馬柱
  • 短評

優馬 現3歳馬チェック

優馬 現3歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬(現3歳馬)を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。