非サンデーサイレンス系で穴を狙いたいAJCC

重賞データ攻略
アメリカJCC

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 昨年はゴールドシップの出走で注目を集めたAJCC。例年のように有馬記念直後といった馬はいないが、今後の活躍が期待される素質馬はチラホラ。今年もGIIの格に相応しいレースに期待したい。

狙いはサンデーサイレンス以外の血統

 サンデーサイレンスの直系産駒がやや不振で、いかにも冬の中山の芝といった傾向なのがこのレース。昨年の1~3着馬の血統について見てみると、

2015年 AJCC(17頭中11頭がサンデーサイレンス直系)
1着 クリールカイザー 父キングヘイロー(ノーザンダンサー系)
2着 ミトラ 父シンボリクリスエス(ロベルト系)
3着 エアソミュール 父ジャングルポケット(父の父トニービン)

 また、過去5年の勝ち馬でサンデーサイレンス直系産駒は2013年のダノンバラードだけ。それ以前の5年間は全ての勝ち馬がSS系である。1~3着馬全体で見ても、非SS系産駒は過去5年で15頭中8頭、それ以前の5年間が15頭中4頭だから、馬場と血統の傾向は変わってきていると言える。

 年明けの今開催における血統別の傾向は次の通り。

2016年1回中山 1~3着馬の種牡馬系統(準OP以上のレースが対象)
サンデーサイレンス系 9頭
ミスタープロスペクター系 6頭
ノーザンダンサー系 6頭
その他 6頭

 準OP以上のレースではサンデーサイレンス系は1~3着馬の33.3%。昨年12月開催では1~3着馬の33頭中19頭、57.5%だったから、この時期の芝はSS系が苦手な馬場になりつつあると言えそう。今回のメンバーで非サンデーサイレンス直系産駒は以下の4頭。

アップルジャック(父アポインテッドデイ、ロベルト系)
スズカデヴィアス(父キングカメハメハ、ミスタープロスペクター系)
スーパームーン(父ブライアンズタイム、ロベルト系)
ヤマニンボワラクテ(父キングカメハメハ、ミスタープロスペクター系)

スーパームーン

ブライアンズタイム産駒のスーパームーンに馬場がマッチ(撮影:日刊ゲンダイ)

実績面での条件は?

 実績面では最低ラインとして「近5走以内で重賞5着以内」が必須。また、過去5年の1~3着馬15頭中11頭は中山コースで連対経験があった。となると◎はブライアンズタイム産駒のスーパームーン。前走は中山で2着、その勝ち馬は有馬記念に連闘で臨んで、0.3秒差の6着なら十分に狙いは立つだろう。

 連下にはキングカメハメハ産駒の2頭。中山実績でマイナスがあったスズカデヴィアス、重賞実績でマイナスはあったが、中山巧者のヤマニンボワラクテを。

結論

スーパームーン
スズカデヴィアス
ヤマニンボワラクテ

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