【金鯱賞・フィリーズレビュー】人気馬に死角はあるか? 本紙・須藤の調教チェック

調教班レポート
金鯱賞フィリーズレビュー

本番よりもここに照準? ナムラクレアを信頼

 先週に続いて阪神競馬場では桜花賞トライアルが行われる。フィリーズレビューは、例年通りチューリップ賞よりはメンバーの質が落ちる印象で、やはり注目はナムラクレアだろう。

 マイルの阪神JFでも健闘したが、小倉2歳Sを楽勝したように気性や体型はスプリンター寄り。距離短縮はレースがしやすく、桜花賞で阪神JF上位馬を逆転できる保証もないだけに、名より実を取りにきた一戦とも言える。肝心の仕上がり状態については文句なし。1週前にコース追いを取り入れて、最終追いは坂路で。全く楽な手応えで51秒台をマークし終いも11秒6の鋭さ。元々調教を良く見せる馬ではあったが迫力満点だった。

ナムラクレア

全く楽な手応えで鋭い動きを見せたナムラクレア(右)


本来の走りが期待できる レイパパレ

 中京競馬場では大阪杯の前哨戦となる金鯱賞が行なわれる。GI馬になったことで目標にされやすくなり、苦戦の続くレイパパレだが、馬体が一回り逞しくなっての帰厩。調教でも力強さを増していて今回は期待できそうだ。(栗東調教班・須藤大和)

レイパパレ

調教では力強さを増しているレイパパレ

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。