【日本ダービー】話題沸騰のオニャンコポン「ダークホース」と成り得るか!?
~オニャンコポン ダービーで進撃なるか~
皐月賞翌週の美浦トレセン。いつものように調教終わりの小島茂之調教師を囲み、想定(出走予定馬)の確認と各馬の談話を取る。その後、小島茂之師が「動画を見ながら解説したい」と。コーヒーをご馳走になりながら、じっくりと管理するオニャンコポンが出走した皐月賞の回顧をしてくれたが、あんなに悔しそうな小島茂之師は初めて見た。
焦点は1コーナー手前の攻防。スタートが良く、主張すれば好位を取れたが、ジオグリフに前に入られ、しかもその後に、外からイクイノックスにも被され1列下げる形に。結果、道中は中団よりやや後ろで運ぶ形となり、前有利の落ち着いたペースでは直線で追い上げるも6着までが精一杯だった。使った上がりはジオグリフと同じ34秒3、イクイノックスよりも速い上がりを使っているだけに、丁寧に話しながらも悔しそうな表情をする小島茂之師の気持ちはよくわかる。
そのオニャンコポンだが、皐月賞後は在厩で調整。疲れを取り、ダービーに向けて調整を進められてきた。1週前追い切り後、師に感触を聞くと「いい感じで来ているし、もう一段階上げられそう」と。そして最終追い切り後に聞いてみると「敢えて言うなら張りがあるのか若干右肩が気になるけど、うまく微調整していい状態で臨めそう。イメージ通りの調教ができたし、皐月賞の時よりもいいんじゃないかな」と仕上がりに関しては万全といった様子だった。続けて「距離的に2400mはベストではないと思うし気になるところ。ただ、折り合いは大丈夫だし、乗り方次第では何とかなるかもね。あとは鞍上に任せて、いいレースをしてほしい」と、最後に夢舞台へ向けての抱負を述べてくれた。
手綱を託された菅原明良騎手にも聞いてみたが、「京成杯のイメージがあったので、あのような乗り方をしましたが、結果的にはもう少し流れに乗りながら溜めた方が良かったのかなと反省しています。ダービーへ向けて上積みは絶対にありますし、溜めればいい脚を使えます。ダービーに乗せてもらえるのはありがたいですね。最初で最後かもしれません(笑)。頑張りたいと思います!」と力強く答えてくれた。
デビュー4年目でのダービー初騎乗。今年のNHKマイルCでも18番人気のカワキタレブリーを3着に導いたりと、活躍が目立つ若武者の騎乗に期待しているファンも多いことだろう。対するパートナーである“オニャンコポン”も愛らしい馬名の響きもさることながら、アニメ「進撃の巨人」に登場するキャラクターということもありデビュー時から話題の一頭。注目度の高い人馬だが、大きな舞台でも一発があって不思議ない能力を秘めている。(美浦:山崎啓介TM)
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