【小倉2歳S】スプリント王者への新たな登竜門 調教から注目すべき馬とは

調教班レポート
小倉2歳S

荒れた馬場も問題なし パワー兼備のプロトポロス

 過去2年の勝ち馬がメイケイエールとナムラクレア、今秋のスプリンターズSの有力候補でもある。これまで早熟馬の活躍が目立っていた小倉2歳Sだが、メンバーの質が変わってきているのかもしれない。

 プロトポロスも、先々まで楽しめそうな好素材。デビュー前にもCWで1F10秒9をマークし注目されていたが、想像以上の勝ちっぷり。前走後はここを目標に帰厩し熱心に追い切りを消化して仕上りは万全だ。スピードとパワーを兼ね備えているタイプなので、最終週で馬場が荒れてくるのも問題ないだろう。

プロトポロス

軽快な走りが目立った最終追いのプロトポロス

 

馬体が引き締まり 上昇度では一番のロンドンプラン

 初戦はやや余裕残しの馬体だったロンドンプランだが、好位を取るために前半は苦労したがスピードに乗ってからは危なげなしの勝利。時計上々でメンバーの質も悪くない。この中間は坂路とコースを併用して週2本の時計を出している。馬体が引き締まり、上昇度なら一番か。

 最後に大穴でゴールデンウィンドを。坂井騎手を背にした先週、終い重点だった今週と目を引く動き。前走の勝因がダート替わりなのか、チークピーシーズ効果なのかは今回2度目の芝で判明するはずだが、デキは素晴らしく映る。高配当を狙うなら少し押さえてみていいかも。(栗東調教班・須藤大和)

ロンドンプラン

十分に乗り込まれ馬体が引き締まってきたロンドンプラン

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。