【神戸新聞杯】菊路線に新星誕生! 評価がうなぎのぼりの馬とは

想定班レポート
神戸新聞杯

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意外にも低かった募集価格 ボルドグフーシュ

 秋競馬が始まるにあたり、菊花賞路線で面白いと考えていた馬が2頭いる。1頭はガイアフォース(栗東・杉山晴厩舎)。先週のセントライト記念でダービー3着馬アスクビクターモアを退けて本番でも目の離せない存在になった。そしてもう1頭が神戸新聞杯に出走するボルドグフーシュ(栗東・宮本厩舎)である。

 2020年度の社台サラブレッドクラブ募集馬で一口の金額50万円は“同期生”87頭の中で下から数えた方が早い。良血が揃うラインナップに入ると近親に活躍馬が見当たらず、半兄5頭が中央で挙げた勝利が合計1勝では妥当な価格設定なのだろう。ちなみに牝馬2冠を達成して出世頭となったスターズオンアース(美浦・高柳瑞厩舎)は一口70万円だった。

ボルドグフーシュ

左から、河村助手、ボルドグフーシュ、宮本調教師

 

重賞級のポテンシャルで まずは菊への出走権を

 初勝利のレース後に宮本師は牧場関係者に囲まれて「どうやって勝たせたんですか?」と質問責めにされたという。デビュー当時の期待は高いものでなかったようだが、並みの馬でないと証明したのは超のつくスローペースで普通なら届かない位置から33秒3の上がりで差し切ったゆきやなぎ賞である。

 京都新聞杯はレース映像を何度見ても出遅れとスタート後の不利、仕掛けが遅れるロスがなければ勝っていたように映る。前走はあくまで順当勝ちでポテンシャルが重賞級なのは間違いない。「ひと夏を越して心臓が強くなりました」と河村助手なら「太目感もなく順調に仕上がった。スタミナが豊富で追って味があるから菊花賞も含めて楽しみにしているよ」とは宮本師。相手は骨っぽいが、“新星誕生”を告げるレースを期待したい。(栗東想定班・那谷明弘)

ゆきやなぎ賞

圧巻とも言える末脚で差し切ったゆきやなぎ賞

那谷明弘

筆者:


1970年神戸市生まれ。慶応大学文学部卒。95年入社。美浦で時計班として所属したのち、96年秋から栗東トレセンで取材を担当。夏の小倉出張は10年を越える。予想は「競走馬の強さはラップに現れる」、馬券は「血統と確率論の理解が必須」がモットー。

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