【東京新聞杯回顧】なぜ後続の差し届かず? レース中盤が“絶妙”ウインカーネリアン
自ら厳しいラップを刻んで ウインカーネリアン
前半3ハロンが34秒4というのはそこまで速い流れではなかったが、そこから3ハロンが、11秒4-11秒3-11秒0という加速ラップ。ただでさえ早めに動きづらい東京コースでこの厳しいラップを刻まれたとあっては、後続の仕掛けも遅れて当然であり、まさに絶妙の逃げだったと言える。
そのウインカーネリアン。前走のマイルCSではゲート再審査を課せられたほどの駐立不良で自分の競馬ができなかったが、スタートを決めた今回は自分の形に持ち込むことができた。走破タイムの1分31秒8もレース史上最速の優秀な数字であり、型にハマればGIの舞台でも通用する能力を示したと言えよう。
2着ナミュールは、外枠からスタートを決めて好位で流れに乗る形。結果的には勝ち馬を捕らえることができなかったが、こういう競馬ができたこと自体が成長を示したと言える。
3着プレサージュリフトにも同じことが言えるが、前走と同じ着順でも内容的には今回の方が上であり、今後に期待できる走りだった。
4着ジャスティンカフェは、最後にこの馬らしい伸びを見せて差を詰めたとはいえ、勝ち馬が絶妙の逃げを打った状況での末脚一辺倒では、ここまでが精一杯だったか。
5着エアロロノアも、この馬なりに脚を使って差を詰めたが、メンバーを考えても上等の内容だった。
ピンハイは、理想的なポジションで脚を溜めることができていたように感じられたが、追われていつもの反応がなかったあたり、状態面が整っていなかったか。
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