“怪物アロゲート”を伯父にもつ「米国が誇る超良血」ルージュスタニングに★７つの高評価【２歳馬チェック】

加速ラップで堂々デビューＶ　ルージュスタニング

７/２ (日) 中京５R ２歳新馬 芝1600m
ルージュスタニング　牝　馬体重：492kg
★★★★★★★　７点
騎手：坂井瑠星　　厩舎：(栗東)友道康夫
生産：ノーザンファーム
馬主：東京ホースレーシング
父：イントゥミスチーフ
母：ボインビューティー（Giant’s Causeway）

　中京マイルの不利な外枠で終始道中は外々を回らされる展開だったが、じっくり脚をタメるとノーステッキで〔11.7－11.6－11.4〕の加速ラップで突き抜けるハイパフォーマンス。２～５着馬が道中最内を通っていた点からも着差以上の評価ができる好内容。発馬・操縦性や追ってからの反応など文句の付け所がなく、新馬らしからぬ完成度の高さを見せつける堂々たる勝ちっぷりを披露した。血統的にも素質の高さは間違いなく、芝・ダートを問わず今後の飛躍を期待したい。

米国が誇る“名血の結晶”ルージュスタニングがデビューＶ

・馬体診断
　馬体重は492キロ。ふっくらとした馬体で寸は多少詰まり気味。体型的にはマイル路線が主戦場になりそう。牝馬というのもあるが、手先の軽いフットワークで芝でのスピードも十分。現時点での筋肉量も豊富だが、秋になれば更にトモはパンプアップして良くなりそうだ。

・血統診断
　父は米国のトップサイアーであるイントゥミスチーフ。母ボインビューティーの半兄にはＢＣクラシック、ドバイワールドカップを筆頭にＧＩ４勝を挙げた怪物アロゲートがいる。さらにストームキャットの４×３というクロスも日本の芝においては興味深い血統構成。相当なポテンシャルを感じさせる優秀な牝系で、本質的にはダート向きも芝路線でも期待してみたくなる好素材。繁殖としての価値もかなり高い。

【将来性まとめ】→ ダート色の濃い血統ながら、芝でも巧みなレースセンスで加速ラップを突き抜けたように潜在能力は一級品。今秋～来春には大舞台での飛躍も期待できる器で、路線選択も含めて今後がますます楽しみだ！