今年の函館は普通じゃない!? この一鞍に全力投球、データ班の◎は…
先週の七夕賞に引き続き、サマー2000シリーズの第2戦となるのが、函館記念。しかも今週の重賞はこの1鞍。データ班が渾身の予想を披露!
コース変更で内枠有利
過去10年でイレギュラーな年といえば、函館が改修のため札幌開催だった2009年と、札幌が改修のために函館開催が長期化した2013年。この2年を除けば、例年の函館記念はAコースからBコースへ替わって1~2週目に行われている。そのため内枠有利の傾向が強い。
枠順別成績(過去10年、2009年&2013年を除く)
1枠〔0.0.2.12〕
2枠〔4.3.2.5〕
3枠〔3.0.0.12〕
4枠〔1.1.2.11〕
5枠〔0.2.0.13〕
6枠〔0.1.1.14〕
7枠〔0.1.1.13〕
8枠〔0.0.0.16〕
また、実績面では「重賞3着以内」は欲しいところ。例外は過去10年で1~3着馬にそれぞれ1頭ずつ。今年のメンバーで重賞3着以内の実績がないケイティープライド、ツクバアズマオー、バイガエシ、フェイマスエンド、マテンロウボスの5頭をまずは消す。
今年の函館は高速馬場?
今年の函館は良馬場なら時計の速い決着が多く、開幕週の古馬500万では芝2000mで2分を切ったくらい。今年、これまでに行われた良馬場の芝2000mの平均タイムは2分1秒1で、これは過去5年間で最も速い。馬場の質が例年とは違うということはデータ面にも変化が出てくる。特に種牡馬の成績。
函館記念前週までの種牡馬別成績(2016年、函館芝1800m~2000m)
キングカメハメハ〔3.1.4.10〕
マンハッタンカフェ〔3.0.0.6〕
ハービンジャー〔2.5.1.31〕
ディープインパクト〔2.1.1.14〕
スマートストライク〔2.0.0.1〕
これが昨年は以下の通りだった。
函館記念前週までの種牡馬別成績(2015年、函館芝1800m~2000m)
ステイゴールド〔4.0.2.9〕
ハービンジャー〔3.0.3.9〕
クロフネ〔2.1.1.5〕
ディープインパクト〔1.2.2.20〕
メイショウサムソン〔1.1.1.5〕
ステイゴールドやハービンジャーといったやや重めの芝に強い種牡馬が今年は苦戦気味。特にハービンジャー産駒は昨年の倍以上を出走させているが、なかなか勝ち切れていない。
また、今年行われた古馬500万以上の函館芝2000m戦は全6鞍。その勝ち馬6頭中4頭が距離延長だった馬で、6頭中5頭は1600m~1800m戦で勝利経験があった馬。そういったスピードタイプをここでも狙いたい。
データ班の結論は?
内目の枠をざっと見渡すと、まず目に付くのが巴賞組。そもそも、巴賞組で重賞3着以内の実績があるのはレッドレイヴン、マデイラ、オツウの3頭だけ。巴賞1着のレッドレイヴンはスマートストライク産駒。同産駒はルグランフリソンが函館開幕週の芝1800m(1000万特別)を1分46秒6の好時計で勝っており、この舞台への適性の高さは十分。枠も2枠3番、これを◎としたい。
巴賞2着のマテンロウボスや前走圧勝のバイガエシは、重賞実績がなく割引き。枠は良くても信頼はしづらい。ならば○には3枠6番のマイネルミラノ。エプソムCからの距離延長、去年は巴賞を勝っており、洋芝適性も高い。
押さえには、最内枠のマデイラ、春の天皇賞から距離短縮になるが、決して相性の悪くないディープインパクト産駒トーセンレーヴ、近走一息だが減点要素がほぼないマイネルフロストの3頭。外目の枠では、大外枠の2頭はさすがにデータ的に推しづらいが、6枠12番のネオリアリズム、7枠13番のオツウはこれまでに述べた条件をクリアしており、狙いは立つ。
結論
◎レッドレイヴン
○マイネルミラノ
△マデイラ
△トーセンレーヴ
△マイネルフロスト
△ネオリアリズム
△オツウ
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