【ラジオNIKKEI賞回顧】２着センツブラッドは“３キロ差”に泣く　勝ち馬の決定力は「今後も大きな武器」

間を割って突き抜けて　新星誕生エキサイトバイオ

　前半の半マイル通過が４７秒５に対して、後半の半マイルが４７秒２。どの位置からでも勝負になる平均ぺースだったのに加え、大きな力の差もないと思えるメンバー構成。ハンデのみならず、小回り向きの器用さや状態の良さが問われる一戦となった。

　エキサイトバイオは、枠なりに中団の内で脚を溜める形の競馬で、直線でも開いたスペースを巧くついて抜け出したもの。一瞬の脚を生かせる流れも味方したとはいえ、今回の決定力はこの先も大きな武器となるはずだ。

持ち前の「決定力」で半馬身前に出たエキサイトバイオ(白帽)が重賞初制覇

　２着センツブラッドも、距離ロスを最小限に抑えた上手な立ち回りで、捌き自体も完璧だったが、最後は３キロのハンデ差の分もあったろう。

　３着インパクトシーは、上位２頭とは対照的に勝負どころから外を回って進出。その分だけ最後の脚が鈍ったものの、先々に期待が持てる内容で、自己条件に戻ればアッサリ勝てるだろう。

　４着ビーオンザカバーは、４角最後方からメンバー最速で上がったが、ここまでが精いっぱい。立ち回りが今後の課題となるだろう。

　トレサフィールは、目標とされる逃げではあったが、今日のペースであれば残るだけの能力はあるはずで、結果的に瞬発力勝負となったのが痛かったか。