府中牝馬Sは「夏競馬のお釣りで何とかなってしまうレース」
ビッグタイトルが欲しい武豊&スマートレイアーを筆頭に、男馬顔負けの実力馬が顔を合わせる府中牝馬S。エリザベス女王杯を占う重要な一戦の予感。
サマーシリーズ経由組が強い
2011年からGIIに、2014年からは1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権が与えられるようになった府中牝馬S。過去5年を振り返ると、夏を休んでいざエリ女へ、という馬よりも、夏も使われていた馬の方が優勢なよう。
前走レース別成績(過去5年)
クイーンS〔1.2.0.14〕
新潟記念〔1.1.0.3〕
札幌記念〔1.0.1.2〕
小倉日経OP〔1.0.0.0〕
小倉記念〔1.0.0.0〕
関屋記念〔0.1.2.0〕
米子S〔0.1.0.0〕
マーメイドS〔0.0.1.5〕
ヴィクトリアマイル〔0.0.0.3〕
過去5年で7月以降に出走がなかった馬は2頭だけ。マーメイドS組やヴィクトリアマイル組が今ひとつ振るわないことから、夏競馬のお釣りで何とかなってしまうレースとも言える。
前走でサマーシリーズ(2000、マイル)のいずれかのレースを走っていた馬は〔3.2.3.6〕と高い好走率。馬券に絡んだ8頭について紐解くと、8頭中6頭に共通していたのが「東京1600m~1800mで重賞3着以内」という実績。当レースのリピーターや、ヴィクトリアマイル、クイーンCなどで好走歴のあった馬が目立つ。今年のメンバーでは以下の2頭がこのパターン。
カフェブリリアント 前走・京成杯AH 2着
→府中牝馬S 3着
マジックタイム 前走・関屋記念 3着
→クイーンC 2着
当レースでは5歳馬が過去5年で〔3.3.2.30〕に対して、6歳馬が〔0.0.1.7〕。信頼度ではマジックタイムに軍配。
相手候補には厳しい条件が
過去5年の1~3着馬の実績面について調べると、15頭中12頭に「1800mで1着」、同じく15頭中12頭に「重賞1着」の実績があった。重賞実績については、「重賞3着以内」まで広げると15頭のうち例外は1頭のみとなるので、こちらを最低ラインとしたい。
まず最初に条件戦組、OP特別組について。前走が条件戦だった馬については「前走1着」が必須条件。今年はアスカビレンがこのパターンだが、重賞では5着が最高。一方、前走OP特別組ならそこでの連対が必須条件。クイーンズリングは既に重賞2勝で文句はない。
次に検討するのはマーメイドSやヴィクトリアマイルなど、前走が牝馬限定重賞だった組。こちらはハッキリとラインが分かれており、「前走5着以内」&「前走3番人気以内」でなければ馬券に絡めていない。先に挙げた実績面も踏まえると、シャルール、シュンドルボン、スマートレイアーの3頭が候補に。
結論
◎マジックタイム
○カフェブリリアント
△クイーンズリング
△シャルール
△シュンドルボン
△スマートレイアー
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