未来のヒロイン候補はどの馬? アルテミスSデータ予想

重賞データ攻略
アルテミスS

 昨年は女王メジャーエンブレムがこのレースで2着。牝馬のマイル路線を占う重要な位置付けとして定着しつつあるが、データが示したのは…?

未来のGI馬を探せ!

 今年で5回目を数えるアルテミスS。阪神JFの前哨戦としてもそうだが、牝馬クラシック路線を見通す上でも重要なレースとして根付いてきた。というのも過去4回のうち、3回で連対馬から後のGI馬が出ているからだ。

2012年 2着 アユサン →翌年の桜花賞優勝
2014年 2着 レッツゴードンキ →翌年の桜花賞優勝、阪神JF2着
2015年 2着 メジャーエンブレム →翌年のNHKマイルC優勝、阪神JF優勝

 そこで上記3頭の共通点を探ってみると、「牡馬を相手」に「上がり3F1位」で「0.3秒差以上」の着差で勝利していることがポイントのよう。また、距離は1400m以上が好ましい。となると、以下の2頭が浮上。

アピールバイオ 新馬戦(1800m)1着→上がり3F1位、1.3秒差で勝利。
リスグラシュー 未勝利戦(1800m)1着→上がり3F1位、0.7秒差で勝利。

 アピールバイオは新馬戦が圧巻の勝ちっぷり。近2戦も上々の競馬ぶりだった。一方、リスグラシューは前走の勝ち時計が秀逸。阪神1800mの2歳戦では2000年以降で最速の時計。1800m全体で見ても過去にこの馬より速い時計で勝ったのはイスラボニータとコディーノで、どちらもともに東スポ杯2歳Sでのもの。未勝利戦での時計は価値が高い。

リスグラシュー

初戦を好時計勝ちしたリスグラシューが軸馬の1頭(撮影:日刊ゲンダイ)

女の子のエスコートが巧いのは?

 歴史の浅いレース、しかも出走馬の多くは新馬・未勝利勝ち直後だったりもして、まだこれといった傾向も見当たらない。そこで今回は2歳戦における「牝馬」の成績を調べてみた。

2歳戦 牝馬での成績(過去5年)
騎手
1位 福永〔48.32.28.155〕
2位 蛯名〔41.30.28.223〕→ヒストリア
3位 浜中〔36.39.25.159〕
7位 ルメール〔31.29.18.73〕 連対率39.7% →フローレスマジック
9位 横山典〔28.34.23.153〕→ヴィーナスフローラ
11位 M.デムーロ〔27.17.11.93〕→シグルーン

調教師
1位 鹿戸雄〔21.7.11.73〕→ウインシトリン
2位 斎藤誠〔20.7.11.100〕
3位 須貝尚〔16.10.10.67〕→ヴィーナスフローラ
6位 牧〔13.16.16.135〕→アピールバイオ
10位 田中清〔12.10.12.92〕→トーホウアイレス

種牡馬
1位 ディープインパクト〔70.59.38.241〕→フローレスマジック
2位 ダイワメジャー〔69.68.75.408〕
3位 ハーツクライ〔48.43.25.310〕→ヴィーナスフローラトーホウアイレスハートオブスワローヒストリアリスグラシュー
4位 クロフネ〔38.41.32.337〕→コーラルプリンセス
6位 ステイゴールド〔35.25.28.360〕→ウインシトリン
8位 ネオユニヴァース〔26.15.27.301〕→アピールバイオ

 全てを押さえるのは現実的ではないので、上に挙げた中で複数の項目で馬名が出たものに絞ると、ウインシトリンヴィーナスフローラトーホウアイレスヒストリアフローレスマジックの5頭。これらを相手にマークしたい。

結論


アピールバイオ
リスグラシュー

相手候補
ウインシトリン
ヴィーナスフローラ
トーホウアイレス
ヒストリア
フローレスマジック

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