福島記念データ攻略のポイントは、乗り替わりの有無

重賞データ攻略
福島記念

 GIの裏のローカル開催でハンデ重賞と、いかにも不確定要素の多そうなレース。昨年は1、2番人気で決着したが、油断すると荒れるレースでもある福島記念。データが導き出したのは…?

今年は富士S組が不在で…

 2011年は新潟での開催だったため、データの集計はそれを除く過去9回分とした。

年齢別成績(過去9回)
3歳〔3.1.0.6〕
4歳〔1.1.2.11〕
5歳〔2.4.2.32〕
6歳〔2.2.3.31〕
7~8歳〔1.1.2.31〕

前走レース別成績(過去9回)
富士S〔4.0.2.9〕
天皇賞(秋)〔2.0.1.3〕
秋華賞〔1.1.0.1〕
アルゼンチン共和国杯〔1.0.0.4〕
ラジオNIKKEI賞〔1.0.0.0〕
アイルランドT〔0.1.1.7〕

前走クラス別成績(過去9回)
1600万〔0.2.0.5〕
OP特別〔0.4.2.33〕
GIII〔5.1.4.37〕
GII〔1.1.2.31〕
GI〔3.1.1.5〕

 年齢別成績では若馬の方が勢いはあるが、決して高齢馬もダメという訳ではなさそう。ステップ別の成績でトップの富士S組は2年連続で勝ち馬を出しているが、今年は不在。天皇賞組も同様に不在で、他の上位ステップでは秋華賞組のダイワドレッサーがわざわざコチラに矛先を向けてきたくらい。勝ち馬は前走で重賞を走っていることが条件となりそうだが、連下はOP特別組などからでもOKといった傾向。

脚質と乗り替わりの有無が決め手に

 馬券を考える上で今回重視したのは脚質と位置取り。

脚質別成績(過去9回)
逃げ〔0.0.1.9〕
先行〔6.3.1.27〕
差し〔0.6.6.36〕
追込〔3.0.1.40〕

4角位置別成績(過去9回)
4角1番手〔2.2.1.4〕
4角2番手〔4.0.1.9〕
4角2番手以内〔6.2.2.13〕
4角10番手以下〔3.0.1.43〕

 小回りのハンデ戦ということで、標的にされやすいこともあってか逃げ馬は一息。しかし、4角2番手以内の馬が過去9回で6勝。先行もしくは早目進出が勝利の鍵か。そして残りの3勝は4角10番手以下の馬という腹を括った競馬をした馬達だった。

 また、もうひとつ注目したのは乗り替わりの有無。

乗り替わり有〔5.5.4.88〕 勝率4.9% 連対率9.8% 複勝率13.7%
乗り替わり無〔4.4.5.27〕 勝率10.0% 連対率20.0% 複勝率32.5%

 数で言えば同等だが、率で見ると乗り替わりの無い方が倍以上の成績。乗り替わりの無かった馬の前走成績を見ていくと、前走好走馬や前走上位人気馬の成績も悪くないが、前走6着以下〔3.2.4.22〕、前走6番人気以下〔4.2.3.21〕と巻き返してくるケースの方が多かった。

 そこで◎にダイワドレッサー。上記に挙げた条件を唯一クリアしたのがこの馬。2走前には福島1800mのラジオNIKKEI賞でゼーヴィントと0.2秒差2着。当時のハンデ差が1キロで、今回が3キロなら逆転の可能性もあるのでは?

 相手にはまずダイワリベラル。乗り替わりの無かった13頭中10頭には福島コースで3着以内の実績があった点を加味するとこの馬が浮上。一方、乗り替わりのあった組からは勢いある3歳馬ゼーヴィント。やはり福島での実績は見過ごせないだろう。

 3着候補として考えるなら、前走が重賞(7頭)、前走6着以下からの巻き返し(7頭)、前走から斤量減(6頭)という3点を考慮して、プロフェットマイネグレヴィルをマークしたい。

結論

◎ダイワドレッサー
○ダイワリベラル
▲ゼーヴィント
△プロフェット
△マイネグレヴィル

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