GI昇格・大阪杯 好走ポイント×5をクリアした初代王者候補とは…
いよいよGI昇格となった大阪杯。昨年のダービー馬マカヒキに年度代表馬キタサンブラックなど、GIに相応しいメンバーが集結。初代王者は一体どの馬か?
1着馬の条件は5つ!
今年からGIとなり、それまでは12月に開催されていた金鯱賞が3月へ移ったが、メンバーの質の高さは例年通りか。そう大きく傾向が一変するとも考えにくく、GII時代のデータを元に考えてみたい。
大阪杯1着馬のポイント(過去10年)
- 前走6着以内(10頭中10頭)
- 前走5番人気以内(10頭中8頭)
- GII以上での連対実績(10頭中9頭)
- 阪神コースで1着経験(10頭中9頭)
- 2000mで1着経験(10頭中9頭)
勝ち馬の共通点としては以上の通り。そして今回、上に挙げた5つのポイントを全てクリアしたのはアンビシャスのみ。昨年の当レースではキタサンブラック以下を撃破、3歳時の共同通信杯ではドゥラメンテ、リアルスティールに次ぐ3着があり、素質はGI級。ここで悲願のタイトル獲得とみる。
上位争いは4~5歳馬が中心
過去のデータを振り返っていくと、このレースでは4~5歳馬の活躍が目立つ。ステップとしては有馬記念の他に中山記念や京都記念などのGII戦が好走例の多いグループ。前走をクラス別で整理すると、GIII以下からのグループは苦戦傾向で割引要素。
年齢別成績(過去10年)
4歳〔6.3.3.15〕
5歳〔3.4.2.21〕
6歳〔1.2.5.25〕
7~8歳〔0.1.0.24〕
前走レース別成績(過去10年)
中山記念〔3.2.1.11〕
有馬記念〔3.1.3.10〕
京都記念〔1.2.2.5〕※2014年8着のビートブラックは一昨年の京都記念に出走
ジャパンC〔1.1.1.2〕
前走クラス別成績(過去10年)
OP特別〔1.0.0.18〕
GIII〔0.2.0.29〕
GII〔4.5.4.21〕
GI〔4.2.6.16〕
また、近年の傾向について探っていくと、より「実績」が問われているようで、過去5年の1~3着馬15頭中13頭は近3走以内に「GI5着以内」か「GII1着」の実績があった。また、年明け以降に出走歴があるなら5着以内を外していないことも条件のひとつ。この2点を踏まえると、アンビシャス以外ではキタサンブラック、サトノクラウン、マカヒキ、ミッキーロケット、ヤマカツエースが浮上する。
GI勝ち馬の信頼度は?
大阪杯ではGI勝ち馬の成績が過去5年で〔3.2.4.12〕、複勝率は40%を超える。そうなると、GI勝ちのあるキタサンブラック、サトノクラウン、マカヒキの3頭は相手候補として一段上だろう。
サトノクラウンとマカヒキは当レースと相性の良い京都記念組。そこから馬券に絡んだ5頭中4頭は前走3着以内、4頭は前走2番人気以内。サトノクラウンは3番人気での勝利だったが、それほど評価を落とす必要はないか。
一方、キタサンブラックとマカヒキは今回と同じ2000mのGI・皐月賞で3着以内の実績がある。このレースでは皐月賞で3着以内に入っていた馬が過去10年で〔3.1.3.8〕。半数近くが馬券に絡んでおり、中でも4歳馬なら〔2.1.2.1〕と高い信頼性を誇っているだけに、マカヒキの巻返しは十分に期待できる。
結論
◎アンビシャス
○マカヒキ
▲キタサンブラック
△サトノクラウン
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