「勝ちに来た」イスラボニータ 対する最強世代のWスピネルは…

優馬TM座談会
マイラーズカップ

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勢いか巻き返しか この馬にも要注目

デスク「そのフィエロ同様に、重賞を勝っていないという点で軽く見られがちのダッシングブレイズは、前走が鮮やかな復活Vだったと思うけど」

持木「時間をかけてリフレッシュされたことが功を奏して、前走は完全復調を思わせる強い競馬でしたね。その後のケアにも好感が持てますし、久々好走の反動もないでしょう。1番人気に推された昨年の東京新聞杯の時のような期待をかけていいはずです」

那谷「その昨年の東京新聞杯で落馬競走中止となってからは、憑き物が落ちたかのようなスランプ状態だったけど、2週連続で追い切りに跨いだ浜中騎手も“もともと馬体に緩さがあった馬ですけど、腰やトモはマシになっています。性格も女の子みたいに怖がったりトボけてみたりする面が解消し、気持ちが安定しています”と、好感触。賞金的に勝たないと安田記念出走が叶わないので、勝負気配でも間違いなく一番だろ。ちなみに、前走で手綱を取ったミルコも“あの馬は走る。凄くキレ味があるし怖いよ”と、警戒していたくらいだよ」

ダッシングブレイズ

鋭いキレ味が武器のダッシングブレイズ(奥)(撮影:日刊ゲンダイ)

瀬古「僕はそのミルコが騎乗するブラックスピネルを。今年に入って一皮剥けた印象を受けますが、その最大の要因と言えるのが調教の強化で、音無師によると“完璧に乗ってくれたチャレンジC(3走前)で伸びを欠いた結果を見て、もっと体を絞らにゃアカンと思って普段の運動量を増やしたんだ”とのこと。それが、金杯と東京新聞杯ですぐに結果に現れたわけです。逃げて上がり32秒7の瞬発力で押し切った前走から、開幕週の馬場もピッタリでしょう」

那谷「こちらについて、最終追いに跨ったミルコは“動きは良かったし、状態や体つきも前走と同じくらいのレベルにある。前走はたまたま逃げる形になっただけ。どんなレースでもできるけど、差す形の方が持ち味を生かせるかも”と。重賞連勝の可能性は十分で、最後までダッシングとどちらを◎にするか迷ったほどだよ」

中邑「東京新聞杯では、そのブラックスピネルとタイム差なしの接戦を演じたプロディガルサンですが、前走の金鯱賞は道中でかなり力んで全く流れに乗れなかったもので、それでも2着とはコンマ1秒差なら悲観すべき負け方ではないと思います。マイルに戻って人気も落ちるのなら、絶好の狙い目と見ていますが」

守屋「2走前の東京新聞杯は、前週の白富士Sを除外されてやむなく使った経緯があり、前走で距離を延ばし、そして再びマイル路線でと、ややローテーションに一貫性がないように見えますが、国枝師は“開幕週の京都なら馬場もいいし、マイルから2000mくらいが守備範囲だから”と。また、本賞金的にそこまでレースを選べない、という背景もありますし、勝てば安田記念への優先権も得られるという総合的判断でここを選択したようです。状態面に関しては“相変わらず動きは絶好。前走は中京への輸送で馬体が減ったが、それも戻している。ただ、また京都への輸送があるので、もしかしたら前走くらいになるけど、それでも問題ないよ”とのことでした。この馬も重賞未勝利なのが不思議なくらいで、ここでもチャンスは十分あると思いますよ」

大江原「美浦ではヤングマンパワーの手塚師も強気だったぞ。前走はこの馬にとって分が悪い“直線向いてヨーイドン”の瞬発力勝負だったし、この舞台で大敗した2走前のマイルCSについても“スタートしてから何もせずに動かないでいて位置取りが悪くなったもので、コースが合わなかったのではなく、テン乗りの鞍上がこの馬の性格を把握していなかったため”と、悲観はしていないんだ。富士S勝ちの内容からも、力量は見劣らないと思うし、勝負になっていいよな」

デスク「そんなところかな」

吉田「いやいや、そんなところやあらへんですわ。昨年の勝ち馬クルーガーを忘れては困ります。内から一気やったとはいえ、あれだけ後ろから差し切る決め手はここでも一番のはずでっしゃろ。あとは1年のブランクだけですが、ウッドと坂路を併用して実に軽快だった最終追いから、仕上りに関しても不足はないと思うてます」

木谷「僕としてもフィエロにはそろそろほんとに重賞を勝って欲しいんですよね。この馬が叩き2戦目でGI以外を走るのは、3年前のマイラーズC以来なんですよ。まぁその時と同じ2着っていうオチもありそうですけど…」

デスク「木谷がそういうタイプが好きだってことは、よ~くわかってるよ。俺もだけど…。で、昨年を思い返してみたんだが、“年寄り頑張れ”ということでフィエロを軸にしたものの、同じ年寄り仲間のダノンシャークが2着に来ちゃってな。相手にクルーガーを選んでいただけに悔しかったんだよ。今年は年寄り狙いから一転しての若者狙い、“ヤングマンパワーでどうだ」

木谷「ヤングマンて、馬名だけじゃないですか。本当に若者狙いならエアスピネルプロディガルサンでしょうに。まぁ、デスクのことだからこの馬が8歳あたりまで走ったとしても、若さを信じてヤングマン、とか言うんでしょうけど」

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