夏の風物詩アイビスSD 「直線競馬未経験」でも狙えるデータを発見

重賞データ攻略
アイビスサマーダッシュ

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 夏の新潟競馬といえば、やはりこのアイビスサマーダッシュ。日本で唯一の直線競馬に集結した快速自慢達が繰り広げるスピード勝負をデータで一刀両断!

外せない韋駄天S好走組

 1番人気が目下4連勝中、去年に至っては1→2→3番人気の決着で3連単の配当はわずか1800円だった。ここがサマースプリント2戦目、という馬も多く、その臨戦過程は以下の通り。

前走レース別成績(過去10年)
CBC賞〔4.2.0.14〕
函館スプリントS〔2.2.2.16〕
バーデンバーデンC〔0.4.3.33〕
韋駄天S〔0.1.1.5〕

 一見すると、同じ直線競馬の韋駄天S組が不振に映るが、2~3走前に韋駄天Sを使っていた馬というのも案外多く、「同年の韋駄天Sに出走」していた馬なら〔1.1.3.13〕となる。また、馬券に絡んだ5頭は全て、韋駄天Sで3着以内に好走していた馬。今年は上位3頭、フィドゥーシアシンボリディスコレッドラウダが揃って出走してきた。

初の直線競馬でも狙える馬とは?

 過去5年を振り返ると、直線競馬で3着以内があったのは1~3着馬15頭中9頭。その一方で、直線競馬が未経験だった馬も5頭いた。それらの馬について掘り下げてみよう。

アイビスSDを直線競馬未経験で好走した馬(過去5年)
2012年1着 パドトロワ 前走・函館SS(4着) 通過順 1-3-1
2012年2着 エーシンダックマン 前走・CBC賞(7着) 通過順 1-1-1
2013年2着 フォーエバーマーク 前走・函館SS(3着) 通過順 1-1-1
2014年2着 フクノドリーム 前走・バーデンバーデンC(5着) 通過順 2-2-2
2015年1着 ベルカント 前々走・コーラルS(13着) 通過順 1-1-1
※ベルカントは前走のCBC賞を出走取消

 上記に挙げた通り、重要なのは先行力の有無。テンに行けるスピードが直線競馬への適性を量るモノサシになるということ。今年のメンバーでは以下の2頭がこのパターンに当てはまりそう。

アクティブミノル 前走・CBC賞(3着) 通過順 1-1-1
レヴァンテライオン 前走・プロキオンS(13着) 通過順 2-2-2

リピーターに要注意

 過去10年を振り返ると、前年のアイビスSDで3着以内に好走していた馬が翌年も好走するケース、いわゆる「リピーター」が5頭もいた。今年のメンバーでは昨年2着のネロがまさにそれ。更に同馬を後押しするデータとして種牡馬別成績も載せておきたい。

新潟直線1000mの種牡馬別成績(2012年以降)
サクラバクシンオー〔10.7.6.96〕
アドマイヤムーン〔9.6.2.46〕
ヨハネスブルグ〔5.7.2.15〕→ネロ
マイネルラヴ〔5.2.2.34〕
キンシャサノキセキ〔5.2.1.28〕

 ネロ自身が直線競馬で〔2.3.0.0〕というのもあるが、ヨハネスブルグ産駒の連対率は41.4%、複勝率も48.3%と高水準。半年振りの実戦でも要マークだ。

最後の決め手は枠順で

 直線競馬といえば、やはり気になるのは枠順。過去10年のデータは以下の通り。

枠順別成績(過去10年)
1枠〔0.0.1.16〕
2枠〔2.1.3.11〕
3枠〔0.1.0.16〕
4枠〔1.0.0.19〕
5枠〔1.0.1.18〕
6枠〔0.3.1.16〕
7枠〔2.1.4.19〕
8枠〔4.4.0.17〕

 開幕週ということもあり、それほど内外の馬場差はないとはいえ、7~8枠の好走が目立つのもまた事実。勝ち馬なら7~8枠、連軸なら6~8枠を中心に据えるのがベターだろう。よって◎には大外枠を見事ゲットしたアクティブミノルを推したい。

アクティブミノル

直線競馬では有利な大外枠を引き当てたアクティブミノル(撮影:日刊ゲンダイ)

結論

◎アクティブミノル
△フィドゥーシア
△シンボリディスコ
△レッドラウダ
△レヴァンテライオン
△ネロ

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