新潟2歳Sは決め手が最優先 前走逃げ切りのフロンティアは…
夏の2歳重賞の中でも出世レースの位置付けにある新潟2歳S。今年はここからGIの舞台でも活躍するような大物が出てくるのか? 注目の一戦をデータで徹底検証!
勝ち馬は比較的順当に
近年を見ても、ロードクエストやハープスターといった強豪を送り出してきたレースであり、1着馬に関しては上位人気から出現する確率が高い。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔4.2.0.4〕
2番人気〔0.0.2.8〕
3番人気〔3.0.0.7〕
4番人気〔2.1.1.6〕
5~9番人気〔1.0.7.41〕
10番人気以下〔0.6.0.77〕
勝ち馬の10頭中9頭は4番人気以内から。ただし、2~3着馬に人気薄が飛び込むケースも多く、過去10年のうち半数の5回は馬連万馬券という波乱の傾向もある。
決め手が好走のポイント
このレースはとにかく差し・追込み系の馬が中心で、逃げ馬は過去10年で1頭も馬券に絡んでおらず、先行馬にしても僅かに2連対。そうなると、ポイントはやはり「上がり3F」だろう。
新潟2歳Sの上がり3F別成績(過去10年)
上がり3F1位〔5.4.0.1〕
上がり3F2位〔4.3.1.5〕
上がり3F3位〔0.2.1.6〕
上がり3F4~5位〔1.0.8.14〕
上がり3F6位以下〔0.1.0.117〕
とにかく上がり最速をマークした馬が好成績。前走の上がり3F順位でみても、上がり3F1位だった馬が〔8.7.8.57〕、2位が〔1.1.2.34〕と、馬券に絡んだ30頭中26頭を占める。末脚に自信のない馬は割引きが必要。
好走のポイントは3つ!
まだまだキャリアの浅い馬達ばかりだが、臨戦過程は以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
新馬〔6.5.7.78〕
未勝利〔2.3.1.31〕
OP特別〔2.2.1.33〕
GIII〔0.0.1.0〕
新馬・未勝利・OP特別組と、率の面ではどの組もそれほど大差はないが、圧倒的に数が多いのは前走・新馬組。馬券のポイントとしては以下の3点が挙げられる。
馬券のポイント(過去10年)
- 新馬戦1着(30頭中24頭)
- 新馬戦上がり3F1位(30頭中20頭)※上がり2位以内なら26頭が該当
- 左回りで3着以内あり(30頭中24頭)
勝ち馬に関しては、新馬勝ち馬8頭のうち6頭までが「0.2秒差以上の着差で勝利」していた。また、10頭中9頭が1600m以下でデビュー。この辺りも参考にしておきたい。
軸にするならこの2頭!
前走・新馬組で「左回りの新馬戦を0.2秒差以上で1着」、「上がり3F1位」をクリアしていたのはシンデレラメイクとムスコローソ。軸にはこの2頭を推したい。
残る前走・新馬組で押さえるなら以下の3頭。
オーデットエール 新馬戦(新潟芝1600m)1着(0.1秒差) 上がり3F1位
テンクウ 新馬戦(東京芝1600m)1着(0.2秒差) 上がり3F2位
プレトリア 新馬戦(東京芝1400m)1着(0.1秒差) 上がり3F1位
人気の一角フロンティアは初戦を逃げて勝利。当レースは前走で逃げていた馬が過去10年で〔0.1.0.15〕と振るわず、思い切って消すのもアリか。
未勝利&OP特別組の取捨
2頭いる前走・OP特別組だが、ともに前走4着。当レースの過去10年を振り返ると、前走のOP特別で4着以下だった馬は〔0.1.0.14〕。こちらはやや割引き。
一方、前走・未勝利組は馬券に絡んだ6頭中5頭が前走3番人気以内、前走上がり3F1位だった。これらの条件をクリアしたエングローサーを狙ってみたい。
結論
軸
シンデレラメイク
ムスコローソ
相手候補
オーデットエール
テンクウ
プレトリア
エングローサー
宮崎(競友)
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