キーンランドC、攻略のポイントは「牝馬」「3~5歳」「関西馬」
サマーシリーズの第5戦という位置付けだけではなく、スプリンターズSの優先出走権もかかっている一戦。秋の大一番へ向けて始動する有力馬も続々参戦で好勝負は必至!?
攻略の鍵は3つ
昨年は3歳馬のワンツーという結果になったが、このレースのポイントは「牝馬」「3~5歳」「関西馬」、この3つが鍵である。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔2.1.1.20〕
4歳〔3.3.3.16〕
5歳〔4.1.4.25〕
6歳〔0.4.1.33〕
7~8歳〔1.1.1.29〕
勝ち馬は基本的に5歳以下から。唯一の例外だった2008年1着の8歳馬タニノマティーニは16頭立ての最低人気、しかもレコード勝ちとイレギュラーな激走。ただし、2着馬には6歳から4頭出ているだけに、連下候補としてなら高齢馬もアリだろう。
また、過去10年で牡馬・セン馬〔3.6.6.82〕に対して牝馬が〔7.4.4.43〕。率の面では圧倒的に牝馬が優勢。そして関東馬〔3.1.4.63〕、関西馬〔7.9.6.59〕と、関西馬の好成績が光る。また、人気面では4番人気以内が〔8.6.7.19〕、ここ6年連続で1番人気が馬券に絡んでおり、大きく荒れるのは期待薄か。
主流は函館SS組だが…
ステップを考えていくと、やはり同じサマースプリントシリーズである函館SS組からの臨戦馬が最も多い。詳しく見ていくと以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
函館SS〔3.2.5.24〕
アイビスSD〔3.1.0.16〕
UHB杯〔1.1.1.20〕
NHKマイルC〔1.0.0.2〕
UHB賞〔0.1.1.26〕
前走・函館SS組に関しては、とにかく「前走好走」が条件。馬券に絡んだ10頭中8頭が前走2着以内、例外の2頭も前走3~4着。着差もポイントで、函館SSで0.3秒以上負けていた馬は〔0.0.0.16〕である。今年のメンバーでは函館SSが2走前だったエポワスが0.4秒差の3着で最先着。過度な期待はしづらい。
狙うなら前走・洋芝連対組
函館SSと並ぶ有力ステップ、アイビスSD組にしても前走好走は重要なポイントで、馬券に絡んだ4頭全てが「前走3着以内」&「前走0.2秒差以内」だった。今年はこれに該当する馬もおらず、ならば前走・OP特別組や前走・条件戦組も検討すべきだろう。
前走・準OP&前走・OP特別組はあわせて〔2.4.3.57〕という成績。そのうち前走で函館・札幌の洋芝を走り、連対していた馬に限れば〔1.3.2.16〕となる。これに函館SSの連対馬を含めると〔4.5.5.21〕と高い好走率をマークするだけに、今年は「前走・洋芝で連対」がキーポイントになる可能性も。準OP以上の洋芝で連対していたのは以下の2頭。
イッテツ 前走・UHB賞(OP・札幌芝1200m)3番人気1着
ヒルノデイバロー 前走・UHB賞(OP・札幌芝1200m)5番人気2着
実績ある前走・GI組に要注意
前走がGIだった馬は〔1.1.1.10〕と決して目立つほどの成績ではないが、サマースプリントシリーズ経由の馬を割引きとした今年は、こちらも侮れない。馬券に絡んだ3頭の共通点は2つ。「GI5着以内の実績」と「1200mの重賞勝ち」があること。
ソルヴェイグは前走のヴィクトリアMが0.3秒差5着、昨秋のスプリンターズSは0.0秒差の3着。そして昨夏の函館SSをレコード勝ちと、実績面は十分。冒頭で述べた「牝馬」「3~5歳」「関西馬」を全てクリアしているのも心強く、◎はこれだ。
モンドキャンノは朝日杯FSで0.1秒差2着。1200mの重賞勝ちがない点がマイナスだが、それでも函館2歳Sで0.1秒差2着はある。今年の函館SSと同様に、3歳馬の一発に期待する手もあるか。
結論
◎ソルヴェイグ
△イッテツ
△ヒルノデイバロー
△モンドキャンノ
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