アンビシャス、驚きの強さ マイル路線でビッグタイトルを取れる馬

佐藤直文 レース回顧
CBC賞ラジオNIKKEI賞

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鮮やかだったイン強襲 1200mでもウリウリ 【CBC賞】

 中京の芝は前日の稍重から、ひとつ悪化しての重発表。高松宮記念よりも更に時計がかかって、馬場改修後ワーストとなる1分9秒1の決着となったのも、けっしてレースレベルが低かったわけではない。

 そういう馬場ではあったが、上位は斬れ味比べの競馬となった。中でもウリウリは、直線で前がズラーッと壁になったところで、岩田康騎手が思い切ってインへ。最後は馬1頭分のスペースをこじ開ける“らしい”騎乗で、持ち味を生かし切った。初の1200mということもあって前半は追走に少し苦しんだが、こういう馬場の適性も高く、牝馬で55.5キロという実質のトップハンデだったことを考えても、強い内容の競馬だったように思う。

インから鋭い末脚を繰り出したウリウリ(撮影:日刊ゲンダイ)

インから鋭い末脚を繰り出したウリウリ(撮影:日刊ゲンダイ)

 ダンスディレクターは、前走の京王杯スプリングカップほどではなかったが、直線で少しモジモジしてから脚を伸ばしたもの。勝ち馬とはコース取りの差とも言えるが、重賞でも決め手が通用することを示す2着であった。サドンストームも、最後は伸び負けしたとはいえ、57キロを背負って伸びたもの。末脚の確実性は評価できる3着。人気こそ割れていたが、上位3頭の順当な結果であった。

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 この福島、新潟は、私佐藤のダブルセレクトで。まず1頭目は、福島土曜3R、3着テセラレフィナード。骨折明けの1年ぶりでプラス30キロの馬体だった上に、ジョッキーもおっかなびっくりの騎乗。それで3着なら、今の未勝利では能力が違うということで、順調に次走を迎えることができれば、アッサリだろう。

 2頭目は、福島土曜7R、12着モントレーベイ。後方から自分の競馬に徹したが、流れもコースも向かなかったもの。新潟2000mで見直したい。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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