桜の女王を生み出すシンザン記念 今年のイチオシ牝馬は…
昨年は3着のペルシアンナイトが後にマイルCSを制し、6着だったアルアインも皐月賞馬へと登り詰め、出世レースとなったシンザン記念。今年も大舞台で活躍するような若駒の出現はあるか?
鍵を握る牝馬の取捨
人気上位の一角、エアアルマスの出走取消(枠順発表前)に揺れた今年のシンザン記念だが、メンバーを見渡すと牝馬が4頭もエントリー。これは過去10年で最多であり、当レースで馬券に絡んだ3頭の牝馬が全て桜花賞馬になっていることからも期待が集まりそうだ。
シンザン記念で好走した牝馬(過去10年)
2011年 6番人気3着 マルセリーナ
→前走・新馬(阪神1600m)1番人気1着(0.2秒差) 上がり3F33秒9(2位)
2012年 2番人気1着 ジェンティルドンナ
→前走・未勝利(阪神1600m)1番人気1着(0.6秒差) 上がり3F34秒1(1位)
2016年 2番人気2着 ジュエラー
→前走・新馬(京都1800m)2番人気1着(0.4秒差) 上がり3F34秒0(1位)
共通点としては前走で速い上がりを使い、後続を突き放して勝っていること。具体的には0.2秒差以上の着差、上がり3Fは34秒台前半が目安となるか。エントリーした牝馬の中では以下の2頭が候補に挙がる。
アーモンドアイ
→前走・未勝利(東京1600m)1番人気1着(0.6秒差) 上がり3F33秒5(1位)
プリュス
→前走・未勝利(中京1400m)3番人気1着(0.4秒差) 上がり3F34秒5(1位)
プリュスは1400mまでの経験しかないこと、コースこそ違うものの上がり3Fのタイムが少し見劣る点が気掛かり。前述の3頭とより多くの共通点があるのはアーモンドアイの方だ。
朝日杯FSの最先着馬に要注意
重賞とはいえ、まだまだ新馬・未勝利勝ち直後でも勝負になるレースでもある。そんなシンザン記念のステップ別成績は以下の通り。
前走レース別成績(過去10年)
朝日杯FS〔3.2.1.22〕
新馬〔0.1.1.7〕
未勝利〔2.1.0.29〕
500万〔4.3.5.38〕
OP特別〔0.1.2.12〕
GII・GIII〔1.2.1.6〕
飛び抜けたステップこそないが、最も活躍が目立つのは朝日杯FS組。中でも、朝日杯FS最先着馬に限れば〔3.1.1.5〕と半数が馬券に絡んでおり、データ的には買うなら最先着馬だけで良さそう。となれば朝日杯FS6着のファストアプローチが浮上。
未勝利組の3頭は全て前走1番人気かつ上がり3F2位以内。アーモンドアイ以外にこれに合致する馬はいない。前走・500万組にしても掴み所は難しいが、馬券に絡んだ12頭中9頭が前走・1600m組。また、前走2番人気以内なら〔3.1.2.11〕と安定感はまずまず。この点から言えばカフジバンガードに食指が動く。
京都実績と新馬戦が連対のポイント
過去10年の連対馬について調べると、京都コースで3着以内の実績があったのは20頭中11頭だけだが、残る9頭は京都未経験。この11頭のうち、京都コースで4着が以下があったのは1頭だけ。つまり、京都コースに出走歴があれば好走は必須と言えるだろう。今回のメンバーではカフジバンガードとスターリーステージの2頭がこれに該当。
もう1点、ポイントになるのが新馬戦。連対馬20頭中16頭は1600m~1800mの新馬戦を走り、同じく16頭が3着以内だった。こちらはスターリーステージとツヅミモンがクリア。前述の項目を加味すると、押さえにはカフジバンガードとスターリーステージの2頭を推したい。
結論
◎アーモンドアイ
○ファストアプローチ
△カフジバンガード
△スターリーステージ
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