初の直線1000mで　ベルカント＆M.デムーロが勝利の凱歌　

Ｇ前強襲で初重賞　メイショウスザンナ　【クイーンステークス】

　札幌のクイーンＳは、少し寂しいメンバー構成。最後に勝ち馬の標的となってしまったとはいえ、実績や実力を考えれば、レッドリヴェールは勝たなければいけない一戦ではなかったか。流れに乗って前目で運んで抜け出す、という形は、このメンバーでは正解なのかもしれないが、本来は前半でジックリと脚を溜め、マクるか直線一気か、という馬。相手のレベルが上がる秋の戦いでは、是非ともそういう姿を見たいものだ。

　そのレッドリヴェールをゴール前で捕らえたメイショウスザンナは、序盤は後方で脚を溜め、直線では馬群からレッドを目標に伸びた立派な内容。成績にムラがあって買いにくい馬ではあるが、この小回りの１８００ｍに限れば安定して力を発揮できていた馬だ。同じ条件であれば、今後もマークが必要だろう。

　３着イリュミナンスは、序盤で積極的に出していって好位のインに潜り込み、ロスなく運んだもの。コースを熟知している鞍上の好プレーと言えるが、条件級の身ではあるが、牝馬同士の戦いなら重賞でも見劣りしない馬であり、こういう競馬ができるのであれば、今後もチャンスはあるはずだ。

　実績ではレッドリヴェールに次ぐ存在であったフーラブライドは、道中の行きっぷりが悪く、直線でも見せ場なしの内容。状態よりも、小回りや洋芝の適性に問題がありそうだ。

忘れずに買おう　次走の注目馬

　まず１頭目は、新潟土曜５Ｒ、３着コスモアルコン。直前の坂路での追い切りが少し軽くなった分、馬体に余裕が感じられた。大型馬でもあり、ここを叩いての変わり身は大きいはずだ。

　２頭目は、新潟日曜６Ｒ、７着プリンセスオーラ。直線を向いてさあここから、というところで前を閉められたもので、着順が能力ではない。スムーズな競馬できれば、大きく変わっていいはずだ。