次代のダート王者へ クロスクリーガーが名乗りを上げる

【佐藤直文 先週のレース回顧】
次代のダート王者を目指す3歳馬の戦い、新潟のレパードステークスは、1番人気に応えてクロスクリーガーが。サマー2000シリーズ第3戦の小倉記念は、アズマシャトルが、ともに着差以上の強さで制した。

佐藤直文 レース回顧
小倉記念レパードS

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力の違いでねじ伏せた クロスクリーガー 【レパードステークス】

 先行有利のコース形態に加え、先に行きたい馬が揃っていた割には落ち着いた流れ。無理に行く馬がいなかったことと、最内枠だったこともあってか、ゴールデンバローズがハナを切るという意外な展開となった。しかし、最大のライバルを楽に逃がしてはいけない、とばかりに早目に動いたのがクロスクリーガー。それに伴い、半マイル過ぎから一気にペースが上がって、先行馬には厳しい流れとなった。

 本来は好位でジックリ脚を溜めて運びたかったはずのクロスクリーガーだが、自ら仕掛けて、そんなキツい流れを作りながらも、最後は力でねじ伏せたという点では、着差以上の強さであった。岩田康騎手の好判断もあったが、機敏に動ける自在性を見せたことも今後に繋がるはずだ。ノンコノユメとともに、世代はおろか、ダート界の頂点を争える馬となるに違いない。

クロスクリーガー

ライバルたちを力でねじ伏せたクロスクリーガー(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ダノンリバティは、今回が初ダート。外目の枠から、うまく砂を被らずに運ぶことができたのが、好走の因と言えるが、強かった勝ち馬を目標に動いての堂々たるレースぶりで、これまた今後が楽しみになった。

 3着タマノブリュネットは、展開も味方に付けたとはいえ、最速の上がりをマークした立派な内容。先々は牝馬の交流重賞で活躍できる器だろう。

 ゴールデンバローズは、やはり本来は控えて運びたかったはずで、誰も行かないのでハナへ立ったものだったが、行くなら行くでガンガン飛ばす形の方が良かったのではないか。溜め逃げとなったことで、後続の格好の目標となったものであり、けっして力負けの4着ではないと思う。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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