モズアスコットを無条件に信頼は… 波乱傾向強めスワンSの結論
安田記念を制したモズアスコットがマイル界統一へ向けて始動する。連下混戦のメンバー構成になった今年のスワンS、果たしてスンナリと決着するのか、データで徹底検証!
1番人気の信頼度は一息
GII戦とはいえ、GI・マイルCSの前哨戦かつ1400mという距離ゆえにスプリンターの参戦も珍しくないレース。ゆえになのか、やや波乱の傾向は強い。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔2.1.1.6〕
2番人気〔3.0.1.6〕
3番人気〔2.2.1.5〕
4~5番人気〔2.2.1.15〕
6~10番人気〔1.3.6.40〕
11番人気以下〔0.2.0.57〕
1番人気の信頼度は低め。ただし、近4年に限れば4頭中3頭が馬券対象に。唯一馬券を外したのは7歳と高齢だった2016年のフィエロ。ただ、58キロ以上だった馬が過去10年〔0.1.3.9〕と勝ち切れていないだけに、モズアスコットを無条件に頭で信頼というのは少し考えたい。
東西別成績(過去10年)
関東馬〔2.2.1.24〕 連対率13.8%
関西馬〔8.8.9.102〕 連対率12.6%
数の面では圧倒的に関西馬だが、率の面ではほぼ互角。今回はキングハート、デアレガーロ、ロードクエストと3頭の関東馬がいるが、関東馬だから不利ということはないか。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔4.1.0.17〕
4歳〔3.3.3.19〕
5歳〔1.4.5.43〕
6歳〔2.2.1.32〕
7歳〔0.0.1.13〕
やや3~4歳が優勢だが、6歳までならそれほど差はない。また、牝馬は〔1.0.3.25〕という成績で、唯一の勝利は52キロの3歳牝馬によるもの。
安田記念組は高い好走率
次に臨戦過程について見ていこう。まず目に付くのは安田記念組の好走率の高さ。
前走レース別成績(過去10年)
安田記念〔2.2.2.5〕
スプリンターズS〔2.1.3.25〕
ポートアイランドS〔2.1.0.13〕
1600万〔1.0.1.11〕
OP特別〔3.3.0.43〕
GIII〔1.1.2.21〕
GII〔1.1.1.11〕
GI〔4.4.6.37〕
安田記念組は前走の着順を問わず好走。その一方で同じ数の好走馬を送り出している前走・スプリンターズS組。こちらは前走5着以内〔0.0.1.4〕に対して前走6着以下〔2.1.2.21〕。スプリント戦で結果が出なかった馬を狙う、というのも1つの手。
スワンS連対馬のポイント(過去10年)
- 重賞連対(20頭中18頭)
- GII以上で3着以内(20頭中15頭)
- 芝1400mで連対(20頭中16頭)※例外の4頭中3頭は未出走
- 芝1600m以上で1着(20頭中19頭)
実績面のポイントは大きく2つ。既に重賞実績があることに加えて距離実績、それも1600m以上の実績も必要である。芝1200mで勝利経験があったのは連対馬20頭中7頭に留まっており、スプリンターよりマイラーを狙いたい。
◎はやはりモズアスコット。成績の良い4歳馬で前走・安田記念組。実績面の条件はすべてクリアしており、この京都芝外回り1400mにおけるフランケル産駒の成績は〔3.1.0.4〕。そのうち1番人気に限れば〔3.1.0.1〕となる。
相手候補には実績面をすべてクリアしているレーヌミノルとロードクエスト。マイル重賞勝ち馬が3番人気以内に支持されていれば〔3.2.1.5〕と信頼度は高い。もう1頭挙げるなら、GII以上での実績こそないが、5走前に今回と同舞台の京都牝馬Sで2着に好走しているデアレガーロだろう。
結論
◎モズアスコット
△レーヌミノル
△ロードクエスト
△デアレガーロ
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