トップハンデ馬の取捨は… 混戦模様の一戦で狙い目となる斤量

重賞データ攻略
中山牝馬S

 春の大一番、ヴィクトリアマイルへと繋がる一戦、中山牝馬S。昨秋のGI好走馬に加えて、先の愛知杯1~4着馬が顔を揃え、ハンデ戦らしい混戦模様。データ班の結論は如何に!?

近年は比較的穏やかな決着

 過去10年で馬連万馬券が3回、馬連平均配当も8984円と波乱度は高いレースだが、近5年では1番人気が3連対となっており、以前よりも荒れなくなった。

人気別成績(過去10年)
1番人気〔1.2.1.6〕
2番人気〔0.2.0.8〕
3番人気〔1.0.0.9〕
4~5番人気〔4.2.1.13〕
6~10番人気〔4.3.3.40〕
11番人気以下〔0.2.4.52〕

 とはいえ、小穴~中穴クラスを積極的に狙っていきたい。また、オッズが割れやすいというのもあるが、単勝20倍以上からは勝ち馬が出ていない。

所属別成績(過去10年)
関東馬〔5.7.5.62〕
関西馬〔5.4.4.66〕

年齢別成績(過去10年)
4歳〔3.2.1.45〕
5歳〔5.5.4.40〕
6歳〔2.4.2.31〕
7歳以上〔0.0.2.12〕

 東西ではやや関東馬が優勢。年齢別の成績では意外にも4歳馬の成績が伸びてこない。馬券に絡んだ6頭の共通点は前年にGIへ出走していること。うち4頭はそのGIで5着以内があった。これに当てはまるのはノームコアミッキーチャームの2頭。

狙い目は53~54キロだが…

 それまでは3年連続でトップハンデ馬が連対していたが、昨年は3頭全てが馬券圏外。過去10年、トップハンデ馬は〔2.3.0.18〕となっており、取捨が難しそうな印象だ。

斤量別成績(過去10年)
52キロ以下〔0.2.2.29〕
53キロ〔5.2.3.34〕
54キロ〔3.5.1.23〕
55キロ〔0.0.2.23〕
56キロ〔1.2.1.14〕
56.5キロ以上〔1.0.0.2〕

 中心は53~54キロ。52キロ以下の軽ハンデは2年連続で3着に好走中だが、全体的には少し狙いづらい。56キロ以上で馬券に絡んだ5頭中4頭は中山の重賞で1~4着の実績があった馬。トップハンデで56キロのアドマイヤリードは前走の中山金杯で4着。マークは必要か。

アドマイヤリード

トップハンデでも買っておきたいアドマイヤリード(撮影:日刊ゲンダイ)

愛知杯組がややリード

 近年は年末から年明けにかけての牝馬路線が再整備され、今までの傾向はアテにしづらいが、同じ牝馬限定のハンデ重賞、愛知杯組の好走例は近年のポイント。

前走レース別成績(過去10年)
愛知杯〔3.1.3.21〕
ターコイズS〔0.2.0.4〕
1600万〔0.2.1.13〕
OP特別〔2.1.1.17〕
GIII〔5.5.5.55〕
GII〔1.0.1.4〕
GI〔1.1.0.18〕

 前走・GI組はここが叩き台という意味合いが強く、GIIIを続けて使っているような馬達の方が好走しやすい傾向にある。実績面のポイントは前年以降に1度でも1着があること。これは過去10年の1~3着馬で例外は1頭のみ。

 中山の芝実績も重要で、過去10年のうち阪神開催の2011年を除く9回で、中山芝に出走歴があったのは連対馬19頭のうち13頭(2着同着あり)。うち10頭に連対実績があり、例外の3頭にはそれぞれ中山の重賞で0.5秒差以内があった。

 上記のポイントに加えて5~6歳、53~54キロという点も加味すると、カワキタエンカフローレスマジックワンブレスアウェイの3頭が浮上。やや点数は増えるが、こちらもマークしておきたい。

結論

ノームコア
ミッキーチャーム
アドマイヤリード
カワキタエンカ
フローレスマジック
ワンブレスアウェイ

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