不満タラタラのアレス角田師 「厳しいかも」とセイウン陣営

正体はスプリンター　５６キロでも注目したい馬は…

デスク「またハンデの話になるが、ちょっとビックリしたのは前走で準オープンを勝ち上がったばかりのレッドアンシェルの５６キロだな。これを厳しいと見るべきか、優秀なＪＲＡのハンデキャッパーが実力を見込んだと見るべきか、だが…」

目黒「３歳時にＮＨＫマイルＣで４着、強豪揃いの富士Ｓでも４着など、重賞級の潜在能力は見せていた馬ですからね。むしろ妥当なハンデなのではないでしょうか。今回が久々の重賞の舞台となりますが、全く見劣りは感じませんよ」

市場「レッドアンシェルの前走は、好発を切ってこれ以上なく上手く運べたとはいえ、初めての１２００ｍ戦とは思えない快勝ぶりでしたからね。準オープン脱出に少し時間を要しましたが、重賞でもやれる力があるのはすでに証明済みですし、新たな活躍場所を見つけて、秋へと繋がる結果を期待したいところです」

那谷「前走の１分７秒３は、開幕週の馬場で時計が速いのは当然としても、まだ高速決着が続いていた３週目のオープン特別をコンマ３秒上回っているからな。初の１２００ｍであっさりと突き抜けてパフォーマンスを上げたことから、スプリンターとしての資質は相当高いと考えるのが妥当だろう。実際に、庄野師も“体つきが短距離寄りにシフトしてきた”と、話していたし、重・不良馬場でも３・４着と大崩れしていない馬。その２戦は距離が長かったことを考えれば、道悪自体は苦にしないと見ていいんじゃないかな」

一気の重賞初制覇を目論むレッドアンシェル（撮影：日刊ゲンダイ）

加茂「さすがにパンパンの良馬場なら厳しいと思ってたメイショウケイメイやけど、雨は相当プラスに働きそうやで。稽古に騎乗した秋山騎手も“乗りやすい馬で、馬場が渋っても問題はなさそう。ハンデの５０キロも魅力だね”と好感触やったし、スタートで後手を踏んでしまった前走を除けば、重い印が並ぶアウィルアウェイとはドッコイドッコイの戦績。軽量牝馬の激走が目立つレースの傾向からも、狙って損はないはずや」

デスク「あとは中邑の◎、キョウワゼノビアだな。先週の東京に出走しての連闘という強行軍になるわけだが」

中邑「前走は、直線で致命的な不利があっての不完全燃焼でしたから、ダメージ自体も少ないはずです。その前走もそうだったように、時計のかかる馬場は合うタイプですし、何より不利がなければ突き抜けていたと思いますよ。再度５２キロなら、このメンバーでも一発のシーンは十分あると見ています」

デスク「といったところで、俺は思ったより人気になっているのが癪だけど、前走が桁違いの強さだったレッドアンシェルだな。本当は良馬場がベストだとは思うけど、開幕週ならそこまで酷い馬場にはならないだろうし…」

木谷「僕は、例によってここまで名前の挙がらなかった馬を。中京３戦３勝のグランドボヌールですね。“スタートの決まるエンパイアメーカー産駒は強い”という自説を信じたいと思います。上半期が散々な結果だったので、夏競馬は良いスタートを切りたいという思いもありますが…」

デスク「何しろ、先週の宝塚記念は俺を含めた◎リスグラシュー組が揃って馬券も的中した中で、木谷だけが外してたからな。実は、このあとの小倉で、以前にやった学生さんとの馬券対決を復活させる企画が持ち上がってるんだが、担当する編集の堀が“木谷さんが入ると負けちゃいそうですよね”って言ってたぞ」

木谷「デスクだって、去年はそう言われてもおかしくない成績だったはずですが、今年はどうしちゃったんでしょうね。まさか、線香花火が消える前の…」