スプリント王候補は3頭に絞られた! スプリンターズSをデータで徹底検証
【データで勝つ!重賞レース完全攻略】
スプリント界の頂上決戦、スプリンターズS。多彩なメンバーが揃ったが、データが導き出した勝ち馬候補は3頭。素質馬が集結したシリウスSも掲載!
スプリンターズS
高松宮記念と同様に香港から外国馬の参戦もあり、新旧内外入り混じってスプリント王者を決めるに相応しいメンバーが揃った。昨年は中山が改修のため新潟で開催されたが、今年は再び中山に舞台を戻しての開催。まずは過去10年の結果をもとに検討を重ねていきたい。
【実績】
- 1~3着馬の30頭中25頭が重賞勝ち馬
→例外は1着に1頭、2着に1頭、3着に3頭。これらの馬の共通点は1200m以下で3着内率66.7%以上 - 重賞2勝以上
→1着馬8頭、2着馬7頭、3着馬3頭に該当 - スプリント重賞勝ち
→1着馬9頭に該当。例外馬はスプリントGI2着の実績あり - GI3着以内の実績
→1着馬8頭、2着馬8頭、3着馬3頭に該当
【臨戦過程】
- 前走セントウルS〔4.5.4.42〕
- 前走キーンランドC〔2.3.3.26〕
- 前走北九州記念〔2.0.1.6〕
- サマースプリントシリーズで1走のみ
→1着6回、2着5回、3着4回 - サマースプリントシリーズで2走以上
→1着2回、2着3回、3着4回 - サマースプリントシリーズに出走せず
→1着2回、2着2回、3着2回
【近走成績】
- 近5走以内で重賞連対の実績あり
→例外は2着馬に1頭、3着馬に2頭のみ
【血統】
- ノーザンダンサー系
→1着4回、2着3回、3着3回 - ミスタープロスペクター系
→1着4回、2着2回、3着1回 - サンデーサイレンス系
→1着0回、2着4回、3着2回
→このうちフジキセキ産駒が〔0.3.0.13〕 - ナスルーラ直系
→1着2回、2回0回、3着1回
→1着2回はともにアドマイヤコジーン産駒
→サクラバクシンオー産駒は〔0.0.1.22〕
【枠順】
- 1~8番枠
→1着2回、2着5回、3着5回 - 9~16番枠
→1着8回、2着5回、3着5回
上記のポイントで枠順以外、マイナス要素がなかったのはストレイトガール、ハクサンムーン、リッチタペストリーの3頭。特に重視したいのは臨戦過程と血統面。サマースプリント王者がスプリンターズSでは〔0.2.2.4〕と勝ち切れていない様に、シリーズで何度も走った馬よりも、休み明けでシリーズのどこかを一叩きした馬や、休み明けの馬の方が勝ち切るだけの余力があるのだろう。
血統面では基本的にはノーザンダンサー系かミスタープロスペクター系が中心。サンデーサイレンスの系統ではスプリント指向の強いフジキセキ産駒以外はやや信頼しづらい。しかも今回の出走馬では半数の8頭がサンデーサイレンスの系統である。また、サクラバクシンオー産駒も不振で、スピードで押し切れる夏のローカルコースから中山の急坂コースに変わることが最大のネックになっているのだろう。
フジキセキ産駒のストレイトガール、ミスタープロスペクター系のハクサンムーンはセントウルSで休み明けを叩かれた組。叩き2戦目でキッチリと結果を出すGI実績馬だ。香港からの参戦となるリッチタペストリーは休み明け。父系の血統はノーザンダンサー系で、実績面の条件も海外でのものだが全てクリア。最内枠が未知な部分もあるが、狙っていくべき一頭だ。
宮崎(競友)
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