穴馬は未勝利勝ちの馬から 鞍上好調も心強い魅惑の1頭

重賞データ攻略
ファンタジーS

 昨年は当レースを制したダノンファンタジーが続く阪神JFも制覇。スピード自慢の乙女達が集結した今年のファンタジーS。データ班のジャッジは如何に?

近年は新馬・未勝利勝ち直後でも

 2011年から2014年にかけては、小倉2歳Sなど前走で重賞を使われた馬が4連勝を収めたが、2015年からの4年間は前走で新馬・未勝利を勝ち上がったばかりの馬が優勝。このグループは実績よりも素質を評価したい。

前走レース別成績(過去10年)
新馬〔2.2.0.22〕
未勝利〔3.2.4.17〕
1勝クラス〔0.2.1.33〕
OP特別〔0.1.3.23〕
重賞〔5.3.2.15〕

 新馬戦組は「前走1~2番人気で0.3秒差以上の勝利」かつ「前走上がり3F1~2位」という条件を満たせば〔2.1.0.3〕と連対率5割。一方、未勝利戦組は「前走1番人気かつ0.1秒差以上の勝利」かつ「前走1400m以上」なら〔2.2.1.1〕で、こちらは更に高い好走率。

 これらの条件に当てはまったのはモズアーントモー。前走は京都の内回り1400mの未勝利戦で、1番人気に推されて3馬身差の楽勝だった。鞍上のシュタルケ騎手は今回の来日後〔8.7.2.32〕、連対率30.6%と好調なのも心強い。穴馬としてぜひ買い目に入れてもらいたい1頭。

モズアーントモー

人気は控えめになりそうなモズアーントモー(撮影:日刊ゲンダイ)

ポイントは前走の距離

 前段で前走・新馬~未勝利組が4連勝中と述べたが、同様の傾向として近4年は距離延長組が振るわず、〔1.0.1.11〕となっている。1400mという狭間の距離ということで、今回はその「前走の距離」にも着目してみたい。

前走距離別成績(過去10年)
1200m〔4.0.4.34〕
1400m〔1.5.4.60〕
1500m〔1.0.0.3〕
1600m〔4.4.2.11〕
1800m〔0.1.0.4〕

 前走が1600mだった組は連対率38.1%、複勝率47.6%と好調。距離短縮組の中でも「前走1~2番人気」なら〔3.2.1.3〕となり、「今回5番人気以内」なら〔4.3.2.9〕となる。距離短縮組の中で、前走で人気に推され、今回も上位人気となりそうなのはマジックキャッスルだろう。

 マジックキャッスルは前走のサフラン賞(1勝クラス・中山芝1600m)で2着に敗れたが、クビ差の勝ち馬は、ウーマンズハート(新潟2歳Sの勝ち馬)の勝った新馬戦で2着だった馬。対戦比較からすれば、重賞のここでも十分にチャンスがありそうだ。

特注馬

モズアーントモー
マジックキャッスル

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