「550キロ前後」不安広がるブラストワンピースより、“仕上りが断然上”の馬

優馬TM座談会
アメリカジョッキークラブカップ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

遠征帰りブラストワンピースに 牙を剥くコース巧者たち

デスク「ここは、本紙武井も◎で、メンバー唯一のGI馬ブラストワンピースにまずは注目すべき一戦だと思うが、昨年は札幌記念勝ちがあるとはいえ、それ以外は期待外れのレースだったよな」

武井「昨年、ブラストワンピースが敗れたレースはいくつもの厳しい条件が重なってのものです。休み明けでぶっつけでのGIだった大阪杯は、後手に回ってのスローペースで、しかも外々を回る形。時計を出し始めて2週と、帰厩してからの乗り込みがこれまでになく少なかった目黒記念は、59キロを背負っての高速馬場。そして初の海外遠征となった凱旋門賞は、全く別次元の重たい馬場で女王エネイブルを追いかける形。浮き沈みの激しい一年となりましたが、それぞれ負けるべくして負けたレースだと言えます」

デスク「ただ、今回だって遠征帰りで3ヶ月半ぶりの休み明けだし、またしても、ということはないのかな」

武井「今回は、時計を出し始めて3週といういつもの臨戦パターンに戻っていて、相手関係もかなり楽になった感を受けるGII戦ですからね。一昨年の有馬記念を制しているように、冬場の中山への馬場適性も示していますし、これだけ条件が好転すれば力を信頼していいのではないでしょうか」

守屋「ブービー負けだった凱旋門賞から帰国直後に大竹師から話を聞いた時も、さすがに無念の表情でしたが、“ドボドボの馬場で、まるで泥んこの田んぼを走っているようだった”とのことなら、仕方なかったでしょうね」

デスク「で、武井の言うように状態面に不安はないのか?」

守屋「レースや海外輸送の疲れも考慮した上で、無理に有馬の連覇を狙わず、ここからの始動を選択したわけですし、帰厩当時はさすがに馬体も太かったんですが、“恐らく550キロ前後で出走できるんじゃないかな。最終追いで川田騎手を乗せたら、持ったままでいい時計が出たし、先週ビシッとやった効果はあった。これなら力を出せる仕上がりと言っていいと思う”と、師のトーンも上がってましたからね。外差しが利くようになってきた今の中山の馬場も歓迎ですし、僕も迷わずブラストワンピースに◎を打ちました」

ブラストワンピース

少し太目での出走になりそうなブラストワンピース(撮影:日刊ゲンダイ)

佐藤直「ただ、師の言う通りだとしてもベストは530キロ台の馬で、俺にはまだ馬体は太く映ったんだよな。何より、調教である程度の時計は出ても、久々は凡走する過去がある馬。今回もそこまでの信用はできないし、だったら順調度とコース実績を重視してミッキースワロー、という狙いが真っ当だと思うけどな」

大江原「確かに、ミッキースワローは、この中山2200mでセントライト記念勝ちなど4戦2勝、2着2回というベストの舞台。これまた有馬をパスしてここに照準を合わせてきたわけだけど、仕上りの点でもこっちの方が断然上だよな」

小野智「一昨年の2着時は、キセキの勝った泥んこ馬場の菊花賞からの臨戦だったことを考えても、今年の方がいいローテーションで出走できますよね。2走前は外々を回り、前走も58.5キロを背負っていたのなら、ともに負けて強しですし、年明けから重賞でのベテランジョッキーの活躍が目立つ中で、久々に横山典騎手が手綱を取るのなら、勝負になると思いますよ」

山崎「前走については、菊沢師も“ハンデが重かったぶん、少し仕掛けどころでモタついた”とのことでしたが、それでも上々の伸びでしたからね。“疲れは取れたし、今回は余裕を持って仕上げることができたぶん、フレッシュでいい状態”と話す師の表情も明るかったですよ」

坂倉「そのミッキースワローを同じ舞台のオールカマーで完封したスティッフェリオも、コース適性の高さに疑いの余地はありませんよ。前走の有馬記念は相手が強かっただけでなく、前々で運んだ馬にはかなり厳しい流れでしたし、適度に時計がかかる馬場、主導権を取れそうなメンバー構成と、条件が好転した今回は注目していいのではないでしょうか」

瀬古スティッフェリオは、ハイラップで飛ばしたアエロリットを追いかけて、自ら動いて早目に先頭に立つ積極的なレースだった有馬記念の疲れはさすがに出た様子ですが、在厩での調整でうまくケアされて、2週続けて併せ馬で一杯に追われるなど、状態はキープできています。GIでは結果が出ていませんが、初重賞勝ちを収めた福島記念からGIIとGIIIに限れば3連勝中の馬ですし、同型不在のこのメンバーならオールカマーの再現があっていいはずですよ」

武井「確かに、今回は主張すれば単騎逃げも叶いそうなメンバーですからね。注文通りの競馬ができれば、残り目も十分にあるでしょう」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。

優馬2歳馬チェック

優馬2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

来春のヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

優馬@ソーシャル