怪物フランケルのDNAが爆発 “次元が違う”ミスエルテ

佐藤直文 レース回顧
ファンタジーS
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出遅れも何のその “化け物”クラスのミスエルテ

 テンの3ハロンが35秒5のゆったりとした流れ。ハナへ行ったのは最低人気の馬であったが、テンからノシを付けて行っても粘り込めたほどのペースだったと言える。ただ、普通の相手であれば大金星だったのだが、化け物の前には通用しなかった。

 最内枠で、ボコッと出遅れてしまったミスエルテだが、鞍上の川田騎手は慌てず騒がずの落ち着き払った騎乗ぶり。4コーナーでもまだ前とは差があり、手応えには余裕があったものの、このあたりは調教でも動き過ぎるのでビッシリと追えない気性の難しさが出ていたように思えた。ただ、直線で手前が替わってからは、ちょっと次元の違う伸び。これが“モンスター”と称された父フランケルのDNAであったか。まだまだ気性面での課題が大きい馬ではあるが、能力的には“化け物”と言える馬。今後どんな走りを見せるのか。長年、競馬を見ている身としても、こういう馬の出現にはワクワクする。

ミスエルテ

大外から次元の違う末脚で伸びてきたミスエルテ(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ショーウェイは、今週からのコース変更も味方に付けて、これ以上ないと思えるパフォーマンス。ただただ、相手が悪かった。

 3着ディアドラは、勝ち馬よりも後ろの位置取りからいい脚を使っていたが、1400mでは距離不足であろう。ハービンジャー産駒であれば、東京のマイルあたりがベストかと思われる。

 4着クインズサリナにも同様のことが言える。1200mで2勝しているとはいえ、今日のようなタメて運ぶ競馬ができるのなら、距離が延びてこそだろう。

 5着ゴールドケープは、うまく流れに乗って力を出し切った形。直線で一旦は、馬場の真ん中から抜け出そうかというシーンもあり、血統的にもフロック視はできないはずだ。

 ヤマカツグレースも、4コーナーを回って直線を向いたあたりでは見せ場があった。まだこれからの馬だろうが、前走のような時計がかかる決着が理想なのかもしれない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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