絶好調ルメール×イスラ 敵は香港勢? マイル仕上げのステファノス?

東京GI5連戦のラストを飾る安田記念。傑出馬不在のマイル戦線に、香港のマイルGIホース2騎の参戦で、混戦ムードが一層高まっているが、優馬TM陣の結論は如何に。

優馬TM座談会
安田記念
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復活イスラボニータに 悲願達成を期す強力ライバルたち

デスク「昨年までのモーリスのような絶対的な存在がない今のマイル戦線だけど、前哨戦の中で最もメンバーレベルの高かったマイラーズCで、2年7ヶ月ぶりの勝利を飾ったイスラボニータが頭ひとつリード、と見ていいのかな」

大江原「とにかく、マイル路線に替えてからは実に安定しているし、鞍上とコンビを組んだ秋からの4戦もパーフェクト連対だからな。今の東京で、泣く子とルメールには逆らえないよ」

板子「新たな勢力も出てきてはいるものの、マイル戦線では世代交代がされていない印象も受けますね。そんな中で、イスラボニータの安定感は一枚上ですよ」

持木「馬自身が復活を遂げた上で、鞍上もGI連勝中なら、鬼に金棒かもしれませんね」

デスク「それまでの惜敗続きから殻を破った前走について、陣営はどう見てるんだ?」

坂倉「栗田博師によると“いつもの休み明けよりもジックリ時間をかけて乗り込んで、勝ちに行く仕上げだった”とのことです。もちろん使った分の上積みがありますし、何より取材をしていても、陣営に自信を持っている様子が端々に見受けられますし、状態に関しては本当に良さそうですね。3着だった一昨年のマイルCSは出遅れ、5着だった昨年のこのレースは特殊な展開で仕方なく、それ以外のマイル戦では連を外していないという点でも、不動の軸馬と見ていいのではないでしょうか」

イスラボニータ

久々の勝利に続いて今度は久々のGI勝利を狙うイスラボニータ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、能力を持ちながらいまだタイトルに恵まれない馬たちが、ここで悲願のGI制覇を目論んでいるよな。中でも東西の本紙担当が◎で一致したステファノスは、その最右翼となりそうだが」

武井「海外も含めてGIでは2着3回、3着2回と勝ち切れてはいませんが、ステファノスに現役トップクラスの実力があることは疑いのない事実ですね。この馬も長く勝ち星から遠ざかっていて、最後の勝利は3歳の秋、今回と同舞台の富士Sでなんですが、その年のマイルCSを勝ったダノンシャークに完勝した内容は高く評価できます。以来のマイル戦となるわけですが、適性は十分あると見ていいはずです」

田崎「僕も、ステファノスは本質的にマイルが合うと思っていますが、何と言っても前走の大阪杯を評価したいですね。現役最高峰の座に就いたキタサンブラックを相手に、正攻法で挑んでの2着確保は、今回のメンバーでは実力が一枚上であることを改めて示したと言えますよ」

デスク「今回は2ヶ月ぶりとなるけど、在厩での調整だったんだな」

「放牧へ出すと馬が緩んでしまうので敢えて厩舎で調整したようですが、仕上げに関しても、“前回は2000mに対応できるような仕上げ。今回はマイルに対応できるように仕上げてきた”とのことです。“広いコース、長い直線、東京の馬場。全てこの馬にはピッタリ”と、藤原英師も悲願達成へ期待を寄せてましたよ」

小野智「今回久々にコンビを組む戸崎圭騎手からも色気十分のコメントを貰ってますが、武井君の言っていた3年前の富士S勝ちの時の鞍上ですから、重みもありますよね。今のルメール騎手の勢いを止めるのは、やっぱりこの人しかいないでしょう」

デスク「同じくGIではあと一歩が続いているエアスピネルも、ここに照準を合わせてきたんだよな」

久光「今年のマイル重賞は圧倒的にスローでヨーイドンの競馬が多いんですが、年頭の京都金杯はそれらとは明らかにカラーの違う持久力が問われた一戦で、息の長い末脚が武器であるエアスピネルの良さが存分に出たレースに思えます。負けてきたクラシック戦でも距離不安を囁かれながらも果敢に攻めて、三冠戦がいずれも負けて強しと評価されるレース。自身限界とも言える32秒台の脚でも勝てなかった前2戦は、ある意味、違う土俵での健闘であり、流れなどがきつくなる本番でこそ真価を発揮する馬でしょう。昨年とは違いフルゲート18頭なら単純な上がりの勝負になるとは思えず、強い明け4歳世代の一角として本来の強さが発揮されると見ています」

伊利「阪神マイルの新馬戦でエアスピネルがマークした1分34秒5の勝ち時計は、コース改修された2006年12月以降の新馬戦で歴代最速なんですよ。デビュー戦の時点で一流マイラーに育つ資質を示していたと言えますし、ここで戴冠の時を迎えると僕も信じてます」

中邑エアスピネルは、先週の坂路が50秒8の一番時計で、今週も51秒8の好タイムでした。そういう今回の調整過程を見ると、今年のこれまでの3戦は仕上げに余裕のあった印象を受けますね。ビッシリ仕上げた最大目標のここで、これまで以上の走りが期待できますよ」

「何より、陣営が年頭に決めた通りのローテーションで順調に来れましたし、笹田師も“精神面でまだ甘い面を残すが、それでも現状で崩れない能力の高さを持っている。今回は苦しいメニューを課してきたが、それにしっかりと耐えて本番を迎えることが、プラスに働いて良い結果が出れば”と、今度こその思いは強いようです」

小島「僕は、エアスピネルについては東京新聞杯の時も感じたんですが、直線に坂のあるコースだと今ひとつ信頼できないように思えるんですよね…」

デスク「そういうコジの◎アンビシャスにしても、GI級の能力があることは確かだよな」

小島「今回は2歳時以来のマイル戦になるとはいえ、実は2戦2勝の距離。気性や折り合い面を考えれば、今現在でもマイルが合う可能性が高いと思います。昨年の大阪杯では先行してキタサンブラックをやっつけたように、終い一手というわけではないですし、その時の鞍上だった横山典騎手も今の馬場をわきまえて乗ってくれるはずですよ」

瀬古「GI初制覇を狙った前走の大阪杯は、折り合いを重視したレースになって、メンバー最速の上がりでも届かなかった形ですが、出して行くとハミを噛んでしまう現状では同じ競馬になると思います。ただ、僚馬ブラックスピネルが今回は“積極策もある”とのことで、ある程度ペースが流れてアンビシャスの競馬がしやすくなりそうなことも確かです。路線変更が吉と出る可能性も十分ありますね」

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