◎バラバラの一戦 「何でもアリ」なら「絶対に来なさそうな馬」を狙う手も…

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例年以上の大混戦ムード 本紙須藤はモーヴサファイアを◎に抜擢

デスク「出走16頭のうち11頭までが条件馬。しかも残るオープン馬5頭に、重賞勝ち馬はおらず、うち3頭は前走でオープン入りを果たした馬ときたもんだ。こりゃ、TMの印がバラバラに割れるのも無理はない一戦だな」

須藤「一筋縄ではいかないレース、というのは例年通りですが、今年はさらに輪をかけた印象ですね。そんな中で◎に指名したモーヴサファイアは、前走が準オープン勝ちとはいえ牡馬相手のもので、これまでとは違って内から一気に抜け出す味な競馬でした。ただ、もともとデビュー2戦目の新潟2歳Sで1番人気に推されたほど素質は認められていた馬で、着実に力を付けてようやく重賞の舞台に戻ってきたと言えます。その前走の2・3着馬が、ともに次走で勝ち上がったメンバーレベルの高さを考えても、牝馬同士のハンデGIIIなら間違いなく通用しますよ」

桜井モーヴサファイアは、ノドの手術から復帰した昨年の春以降、連を外さずに出世してきましたが、手術の効果もあったとはいえ、加齢に伴う肉体面の成長もあって上昇カーブを描いているのは間違いのないところですね。疲れが残りやすく使い込めない、という課題もありますが、その分、一戦ごとにキッチリと仕上げられていて、今回も態勢に不安はありません。極端な高速決着よりも時計を要した方がいいタイプなので、金曜の降雨も味方となるはずです」

モーヴサファイア

ノドの手術後は安定感のある走りを見せ重賞の舞台に戻ってきたモーヴサファイア(撮影:日刊ゲンダイ)

持木「牡馬相手に準オープンを勝ち上がったといえば、センテリュオも同じです。しかも、コンマ3秒差2着だった2走前の勝ち馬は、その後に重賞を連勝したメールドグラースですから、それを物差しにすればここでも力は十分に足りるはず。気の悪さを見せたローズS以外は、これまたオール連対という安定ぶりも大きな魅力ですね」

センテリュオは、上積みの見込める仕上げで前走を勝って、5月末の時点ではさすがにまだレース後の疲労感が拭えませんでしたが、6月2日のしっかりとした動きは中身の回復がマッチした感を受けました。54キロのハンデがちょっと嫌ですが、この気配なら期待に応えてくれそうです」

広田センテリュオの前走は、スローの瞬発力勝負になったとはいえ、上がり32秒8という極上のキレ味を見せつけたもの。厩舎の期待馬がようやく本格化し、心身ともに充実期に入ったと見ていいでしょう。ペース次第で自在に立ち回れる器用さもあるので、ここでも十分勝負になるはずです」

市場「僕は純然たるオープン馬で、かつ重賞でも実績を残しているランドネを。ここ2走は不利に泣きましたが、やはりそれまでのように行ってこその馬です。その点、格下のアドラータ以外、ハナを主張しそうな馬が見当たらないのは好材料ですね。2週続けて坂路で50秒台を出し、意欲的に仕上げられていますし、自分の形に持ち込めばスッキリ勝てると思いますよ」

目黒ランドネのここ2戦は共に、直線で進路がなくなり、ほぼ追えずにゴールする形。“一瞬の脚を生かすタイプではないので、包まれてしまうと何もできず、不完全燃焼でしたね。ただ、全然走り切っていないから、ダメージは全くなかったし、短期放牧を挟んだ今回もいい仕上がりです。ハナを切ってもいいし、控えてもいいですが、スムーズに運べるかどうかがポイントでしょう。もちろん、チャンスはあると思いますよ”と辻野助手も巻き返しを誓ってましたよ」

加茂スカーレットカラーの前走は、ゲートをポンと出ての先行策からアッサリ抜け出したもの。今までとは違う競馬で勝てたのは大きな収穫やし、一戦ごとの馬体増も成長の証で、心身とも充実期を迎えたと見てエエんとちゃうか。2000mの距離も内回りコースなら克服可能と見ますわ」

吉田「その前走は実に楽な勝ち方ができましたが、2走前には向正面で持って行かれて宥めるのに苦労していたように、けっして乗りやすい馬ではないと思うてます。それを考えれば、岩田康騎手が連続して乗れるのはかなり有利な材料ではないかと」

瀬古スカーレットカラーは、今までになくハードに追われた1週前に破格の好時計を叩き出しましたが“以前だったら強く追った後に反動が出たけど、弱かった後肢がシッカリしたことでその心配もなくなった”とは高橋亮師。3歳春にもフェアリーS2着など素質の片鱗は見せてましたが、当時よりも約30キロ増えた前走の馬体重が示すとおり、今が成長期であることに疑いの余地はありませんね。この中間の更なる上昇ムードからも、チャンスは十分にあるでしょう」

デスク「重賞での実績では断然と言えるフローレスマジックに誰も◎がないのはちょっと意外なんだが、これはやっぱりトップハンデが嫌われたということかな」

田崎「もちろんハンデもありますが、今年のメンバーを見渡すと“何でもアリ”ですからね。人気もなければないほどいいんじゃないでしょうか」

西田フローレスマジックの前走は、3コーナーで外から来られて早目に動かざるを得ない形になったもので、勝ち馬の決め手に屈したとはいえ、スタートや折り合いなどの課題はクリアできた内容のある2着でした。小回りの福島から阪神へのコース替わりは歓迎ですし、関西への輸送も4走前にクリアしているので、極端な馬場の悪化さえなければ、トップハンデでも勝負になるはずです」

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