◎バラバラの一戦 「何でもアリ」なら「絶対に来なさそうな馬」を狙う手も…

過去を振り返ると　確かに何でもアリだが…

中邑「軽ハンデを利した条件馬が激走する例年の傾向を考えると、狙ってみたくなるのがダンサールですね。前走が１０００万特別とはいえ、今年行われた中山２０００ｍで皐月賞と中山金杯に次ぐ３番目の好タイム。同じスローでも少頭数での超スローが合わなかった２走前は２着に敗れましたが、この頭数で自分の形に持ち込めば、重賞でもやれていいと思います」

那谷「その前走は、同じ日の皐月賞より１秒３遅いんだけど、３馬身半差の楽勝で最後は流し気味だったから、本気で追われていたら中山金杯を上回る１分５８秒台の時計が出たと思うし、重賞級と判断できる走りだったと思うな。たまに出遅れるのがネックだけど、五分に出て前で運べた時は連を外していない馬だし、阪神コースも２戦２連対。そういえば、秋華賞の時にミルコに手応えを聞いたら“足りない馬ではない。もしかしたら…という能力を持っている馬だよ”と言ってたんだ。その素質がここで証明される可能性も十分あるよ」

菅「確かに、ダンサールはここ３週チェックしてきましたが、徐々に上向いて、いい態勢で出走できそうですね。５１キロのハンデにも少し心が揺らいだほどです」

瀬古「レッドランディーニの前走は、１０００万勝ちとはいえ同じ日の下鴨Ｓを上回る時計で、内容的にも遜色がないものでした。その下鴨Ｓの勝ち馬センテリュオが人気を集めている中で、５１キロのハンデを考えれば十分に狙い目が立つと見ていいはずです。いかにもディープインパクト産駒らしい決め手は、ここに入ってもヒケを取らないですよ」

ディープ産駒らしい決め手が武器のレッドランディーニ（撮影：日刊ゲンダイ）

田崎「僕も狙いは５１キロの馬、サラスです。エンジンのかかりは遅いですが、長くいい脚を使えるタイプで、阪神コースの相性も抜群ですからね。条件馬が大半を占めるメンバーでのこのハンデなら、通用していいはずです」

デスク「あとは、クィーンズベストも５２キロのハンデならそう差はないんじゃないか？」

広田「状態に関して、陣営は“ズバ抜けていい追い切りだったわけではないが、いい意味で体調は安定している”とのことで、“折り合い面を考慮すれば、重賞のペースの方が合いそう”とも言ってましたね。ラストはしっかりと脚を使える馬ですし、ハンデ差も生かして巧く噛み合えば食い込みの余地もありますよ」

デスク「過去を振り返ると、もう１回同じメンバーで走ったとしても買えないくらいの馬がよく来ているレースだし、あえて“絶対に来なさそうな馬”を狙うべきかもしれないんだが、根が真面目なモンだから、ついつい来そうな馬を買ってしまうんだよ。今年はダンサールを買ってみるけど、やっぱり…という結果になる気もするんだよな」

木谷「僕はブレずに“絶対に来なさそうな馬”チカノワールを。それでも準オープンでソコソコ好走＆軽量＆５歳と、データ的には条件が揃ってますからね。当日の天気は微妙ですけど、マーメイドらしく、濡れてもＯＫの女の子を推します」

デスク「濡れてもＯＫじゃなくって、やっぱり女は濡れてこそだよな。だって…」

木谷「ハイハイ、そこまで。そっちの方向に暴走するのはヤメてください！って、振った僕が全て悪いんですけど」