3月開業で早くも7勝! 辻野厩舎のイチ押し注目馬は【栗東想定班レポート】

想定班レポート

新規開業厩舎でトップの成績

 先週終了時点で7勝を挙げ、連対率は2割3分1厘。今年3月に新規開業した東西併せて9つの厩舎の中で、辻野厩舎はトップの成績を挙げている。自身が所属していた角居厩舎のスタッフや管理馬も多く引き継いでいるが、他厩舎から転厩してきた馬の成績もまたいい。

オープンまでノンストップの可能性も

  中でも、日曜新潟12Rの火打山特別に出走するララクリュサオルは要注目。今後かなり上のレベルまで出世できそうな逸材だ。「1月に落馬して競走中止した影響で2月の小倉戦の時は、結構精神的に動揺していたと、前の厩舎のスタッフやジョッキーから聞いていました。元々、調教が難しい馬だったようなので、ウチに入厩してからも慎重に調整してきましたが、前走を使う前からだいぶやりたいことができるようになってきましたね。今回はさらにメリハリの利いた体付きに仕上がってきました。精神的なものが成長してくれば、相当、上のレベルまで行けそうな馬ですよ。今回は昇級戦ですけど、普通に力を出してくれれば、好勝負になると思います」と辻野調教師。屈腱炎で1年9カ月の休養を経験し、5歳馬ながら今回がまだ7戦目。ここから連勝街道でオープン入りを目指す。(栗東想定班・目黒和外)

ララクリュサオル

ララリュクサオル(写真は2019年1月の新馬戦大差勝ち時)

筆者:


TM歴20年。栗東の厩舎取材を担当。