【スプリンターズS】出走全てが関西馬 何が来るかは栗東調教班に訊け!

調教班レポート
スプリンターズS

春秋スプリント制覇へ 仕上りは文句なしのダノンスマッシュ

 今週はスプリントGIということもあり、担当コースである坂路で追い切った馬が大半。人気どころを含めてレポートしたい。

 まずは高松宮記念に続く春秋GI制覇のかかるダノンスマッシュ。先週川田騎手を背に併せ馬でビッシリと追われ好時計で先着。この一追いで態勢が整ったようで、直前は息を整える程度で十分。焦点である仕上り具合に関しては何の問題もない。

 前哨戦を快勝したレシステンシアは前走の時点で出来上がっていたので良い意味での平行線。やればやるだけ動くので強く追ったりはしないが、いつも通りのスピードとパワーを感じさせる好調教をこなしている。

 3歳馬ピクシーナイトはGIIIを1勝と実績は見劣るが、前2走の内容から注目を集める1頭だろう。重戦車のような体つきだが以前よりバランスが良くなった印象。腹回りが引き締まり必要な部分に肉が付いてきたということで身のこなしも軽くなっている。

ダノンスマッシュ

直前は息を整える程度も仕上りは文句なしのダノンスマッシュ


今度こそハマる! ジャンダルムに渾身の◎

 他で気になるのはクリノガウディー。3走前からコンビを組んでいる岩田康騎手が調教の段階から付きっ切りで完全に復調。朝一番の走りやすい時間帯とはいえ、ラスト1F11秒4の数字は滅多に見られないもので体調の良さを証明している。

 最後にジャンダルムに触れておきたい。実は調教とは関係なくこれが本命。出遅れがクセになりつつあるがハイペース必至の今回はそれでもハマるのではないかと期待している。前2走で負けた分を何とか取り返したい。(栗東調教班・須藤大和)

ジャンダルム

機敏な動きを見せ態勢は整ったジャンダルム

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。