【有馬記念】穏やかな気持ちで年を越すために 調教から買える関西馬とは

調教班レポート
有馬記念

遠征帰りでも悪いようには見えない クロノジェネシス

 28日にもう1日開催を控えているとはいえ、長らく競馬に携わっている者としてはやはり有馬記念が1年の区切り。馬券を的中させて穏やかな気持ちで年末年始を過ごしたいものだ。
 引退レースとなるクロノジェネシスにハイレベルな世代と言われる3歳勢が挑むというのが今年の構図。そのクロノジェネシスは凱旋門賞以来となる一戦で、陣営のトーンがあまり上がってこないが、馬体の造りや追い切りの動きが悪いようには見えない。これまでゆったりとしたローテを組んで毎回結果を残しているように仕上げには手間取らないタイプ。出走してくる限り、崩れることは考えづらい。

クロノジェネシス

引退の花道を飾れるだけの仕上りにあるクロノジェネシス


気楽な立場で一発も狙える ステラヴェローチェ

 3歳馬ステラヴェローチェはGI勝ちこそないが世代トップクラスの実力馬。今週はミルコ・デムーロ騎手を背に1F11秒2とキレのある動き。ゴール前の伸びが物足りなかった菊花賞の最終追いと比較すると今回の方が断然良い。有力馬を前に見ながら気楽に乗れる立場でもあり、一発あって不思議はない。(栗東調教班・須藤大和)

ステラヴェローチェ

Mデムーロ騎手を背に迫力十分の最終追いを消化したステラヴェローチェ

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。