【新潟2歳S】新馬勝ちの舞台ではなく 新潟マイルに矛先を向けたワケとは

調教班レポート
新潟2歳S

ターゲットは小倉1200mにあらず タマモブラックタイに期待

 今週は札幌で世界の名手が腕を競うWASJ。短期免許で来日している香港のホー騎手を始めとして興味は尽きないが、ここでは新潟日曜のメイン・新潟2歳Sを取り上げてみたい。

 未勝利馬を含めての11頭立てと例年に比べて陣容は寂しいが、出走する各馬にとっては賞金を加算する絶好のチャンス。1200mで新馬勝ちしながら来週の小倉2歳Sではなく矛先をマイルに転じてきたタマモブラックタイもその一頭だ。

タマモブラックタイ・新馬

初戦は小倉1200mでの勝利だったタマモブラックタイ

 

何より大きなこの中間の上積み

 4角先頭から粘り込んだ初戦は3キロ減もモノをいったし、2着馬が次走でも敗れただけに強調はできないが、中間の調教では大きな上積みを期待させる動き。大きなストライドでグングン加速する姿を見ると、長い直線を乗り切る脚力も十分にあるはずだ。親子タッグでの挑戦を静かに熱く見守りたい。(栗東調教班・田崎泰)

タマモブラックタイ

最終追いで迫力十分の動きを披露したタマモブラックタイ(左)

田崎泰

筆者:


1973年大阪生まれの千葉育ち 1997年入社。栗東時計班でCウッドコースを担当。予想で最も重視するのは条件に対する適性で、馬券の基本は単勝だが、WIN5もライフワーク。西船橋に住んでいた時代、初めて競馬場で見たのがツインターボが逃げ切ったオールカマー。