【中山記念】担当記者もイチ押し!ソーヴァリアントが強豪を撃破し“春の主役へ!”
2017年に大阪杯がGIに昇格されて以降、出走馬のレベルが更に上がったように感じるのが、今週の日曜中山メイン・中山記念。今年もGI馬2頭の出走があり、安田記念やヴィクトリアマイルへの足掛かりともなりそうで、さながら「春の毎日王冠」のようなイメージを個人的に持っている。
担当厩舎からはソーヴァリアント(美浦:大竹厩舎)とラーグルフ(美浦:宗像厩舎)の2頭が出走するが、重い印を打ったのはソーヴァリアントのほう。同馬の経歴は波乱含みで、2戦目の未勝利戦を楽勝したかと思うとレース後まさかの禁止薬物が検出され失格に。勝ってGIII京成杯へ、というプランもあり、その素質からそこへ出ていても好レースになっていただろうとの話も出たほどだ。未勝利戦を4戦目で勝ち上がり、夏に北海道で2勝を挙げると、続くセントライト記念でも直線で一旦先頭に立ち、重賞勝ちを手中に収めたかと思ったが、アサマノイタズラの強襲に遭い2着惜敗。続くチャレンジCでようやくの重賞初制覇となった。しかし好事魔多しではないが、その後に右後肢の骨折が判明し、4歳の春シーズンは全休せざるを得なかった。
復帰戦となったオールカマーでは、仕上がりも良く脚元もまったく問題ないと聞き◎を打ったが、まさかの心房細動を発症しシンガリ入線。放牧で立て直されて臨んだチャレンジCを勝ち同レース連覇を達成したが、ここまで紆余曲折があり重賞を2勝した馬はあまり記憶にないほどだ。大竹師は、オールカマーの前に「ここで好勝負になるようなら秋のGIでも面白い」と話していたが、まさかの結果でGⅠ挑戦は白紙に。今回、改めて聞くと「GIIIを2勝しただけの馬だし、この相手でどこまでやれるか」という慎重な姿勢を崩さなかったが、これはいつも控え目な師の常套句でもあり、個人的には十分やれると踏んでいる。
「左回りの調教だと手前を替えないので(東京開催時のウッドチップは左回り)、1週前の終い1ハロンの伸びは案外に思えたが、ジョッキーは好感触をつかんでくれたみたい。最終追いは右回りになったこともあり、キッチリ手前を替えてくれたし良い動きをしてくれた。脚元に不安もないし、今回も仕上がりはいいよ」と師で、状態面では太鼓判を押せるようだ。1800mは自身初となるが、テンにモタつく馬ではないので対応できるだろう。勝って大阪杯への弾みをつけたいところ。
もう1頭のラーグルフだが、前走は爪に不安を抱えていた中での調整で、8分くらいの仕上がりだった。「返し馬が終わって、ゲート裏で戸崎圭騎手に『少し硬さがある』と言われたのでどうかと思っていたが…。よく勝ち切れたと思う」とは同馬の担当厩務員。
その後の反動が気になったが「爪の不安はすっかり解消して、本当に順調にこられた。間違いなく状態は上がった」とのことで、デビュー前からずっと跨っている助手も「いやー、過去一番のデキかもしれない」と話してくれた。前走の時計は平凡な部類で、GIIIのハンデ戦からGIIの別定戦にも替わるが、極端に評価は下げられなくなった。こちらも好レースができれば先のGI戦も見据えられるだけに、レースぶりに注目したい。(美浦厩舎取材班:守屋貴光)
前田(競友)
京阪杯(GIII)
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前田(競友)
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馬場TM
11/23(土)東京6R
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菅TM
11/17(日)福島3R
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三代川編集
秋華賞(GI)
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