チェッキーノ取消が波乱を助長？ 優馬TM陣がクイーンＳを激論

風雲急を告げる北の女王決定戦　本紙◎シャルールの根拠は如何に

デスク「とにかくたまげたのは、出てたら大本命、オークス２着馬チェッキーノの取消だな。枠順発表直前の金曜朝だったもんだから、編集サイドもてんやわんやだったんだが…」

木谷「僕は逆の意味で残念だったんですよ。“チェッキーノは消し！”ってドヤ顔で語ろうと思ってたら、まさかレースから消えてしまうとは…」

デスク「とりあえず、本紙中田の◎、シャルールの根拠から聞かせてもらおうか」

中田「チェッキーノの取消。これ以外に語ることはないですね…」

デスク「そ、そうか、まさかのシャルールについてコメントなしか…」

山崎「いやいや、チェッキーノが出走していたとしても、中田さんの◎はシャルールだったこと、僕は知ってますよ。前走ヴィクトリアマイルのシンガリ負けは、忙しいマイルのペースを先行し、直線では鞍上も無理をしなかったので度外視できる着順です。逃げ・先行馬が１・３着だった福島牝馬Ｓでは、大外を回って一番強い競馬での２着でしたし、札幌での３戦全て連対という実績から、僕も◎はこの馬でいいと思いますね」

打越「その強い内容だった福島牝馬Ｓと同じ、小回りの１８００ｍでＧIIIなら、条件は好転したと見ていいし、期待できるよ」

広田「シャルールは函館のウッドで追い切られましたが、テンションが上がり過ぎないように木曜日に輸送を済ませ、調整は万全と言えますね。ただ、やっぱりチェッキーノの回避で押し出された形での主役となる印象は否めませんが…」

小桧山「年明けの京都金杯で、６歳にして重賞初制覇を成し遂げたウインプリメーラだけど、その後も進化中の印象を受けるよ。先行しての渋太さが武器とはいえ“スッと反応する方ではなく、だんだんとエンジンがかかるタイプで、トップスピードが持続してゴールのパターン。だから直線の短い小回り向きとは言えない”と、担当の谷口助手は言うんだ。ただ、その不安は地力上位の裏返しだと思うし、“仕上げに抜かりはないから、デキで負けるとは思わないし、福永騎手なら、出しては行かないだろうけど、リズム良く運んでくれそう”と。俺ももちろん期待したいな」

落合「先週の中京での騎乗ぶりを見ても、今の福永騎手には勢いがあるよな。札幌でも目下２年連続でリーディングを獲得しているんだし、ジョッキーのバイオリズムも買える材料になるよ」

広田「僕は函館に居残って、今週から函館入厩の関西馬担当になったんですが、気になる馬が多い中でも、やっぱり一番はリラヴァティですね。ここ２走はゴール前で差し返して勝っているように、充実一途の感を受けますし、函館入りしてからも体調の良さが目立っています。傾向からも先行馬有利がハッキリしているレースですし、先手を取ってマイペースに持ち込めば、重賞連覇も十分と見ています」

重賞連勝を狙うリラヴァティは先行脚質が魅力的（撮影：日刊ゲンダイ）

デスク「一応は、ここまで挙がった３頭が上位人気となりそうだけど、堅く収まるとも思えないよな…」